科 目 | 倫理 ( Ethics ) | |||
---|---|---|---|---|
担当教員 | 松島 恒熙 助教 | |||
対象学年等 | 都市工学科・2年・通年・必修・2単位【講義】 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
C3(20%), D1(80%) | |||
授業の概要 と方針 |
現代社会において私たちはいかに生きるべきであろうか.人間として「よく生きる」ことについて,先人たちの思想や現代社会の問題を通して学び,自らの生き方を考える姿勢を身につける. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【C3】 青年期の特徴を理解し,自らの問題として考えることができる. | 2 | 【C3】 「思想の源流」と言われる先人の倫理思想を正しく理解できる. | 3 | 【C3】 現代社会の前提となった近代の倫理思想を正しく理解できる. | 4 | 【C3】 現代社会における倫理的問題を正しく理解できる. | 5 | 【D1】 現代社会における倫理的問題について自分の意見を矛盾なく展開できる. | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 青年期の特徴についての理解度と,自らの問題として考えることができるかを授業プリントや定期試験で評価する. | |
2 | ギリシャの思想,キリスト教,イスラーム,仏教,中国思想の理解度を定期試験で評価する. | |||
3 | 近代における人間の尊厳,科学革命と自然観,民主社会の思想の理解度を定期試験で評価する. | |||
4 | 高齢社会,グローバル化,情報社会,生命倫理,環境倫理の問題についての理解度を授業プリントや定期試験で評価する. | |||
5 | 現代社会における倫理的問題について自分の意見を矛盾なく展開できるかを授業プリントや定期試験で評価する. | |||
6 | ||||
7 | ||||
8 | ||||
9 | ||||
10 | ||||
総 合 評 価 |
成績は,試験70% レポート(授業プリント)30% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする. | |||
テキスト | 「高等学校 倫理」 越智貢他(第一学習社) 「アプローチ倫理資料PLUS」(東京法令) |
|||
参考書 | ||||
関連科目 | 哲学 | |||
履修上の 注意事項 |
英語を扱う時もあるので,辞書(電子辞書も可)があるとよい. |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
---|---|
1 | 「倫理」を学ぶとは |
授業オリエンテーションを実施する.「倫理」という言葉の意味を考える.身の回りの倫理的問題について列挙し対話する. | |
2 | 青年期の課題(1) |
青年期の特徴,青年期の発達課題としてのアイデンティティの確立,パーソナリティと性格,欲求と適応などの問題を学ぶ. | |
3 | 青年期の課題(2) |
青年期の人間関係や自己形成などについて,思想家を参照しながら学ぶ. | |
4 | ギリシャの思想(1) |
初期自然哲学の形成,ソフィストについて学ぶ. | |
5 | ギリシャの思想(2) |
ソクラテスやプラトンの思想についてグループワークを通して学ぶ. | |
6 | ギリシャの思想(3) |
アリストテレスの思想について学び,対話を行う. | |
7 | ギリシャの思想(4) |
ギリシャ思想の展開について学び,資料も参照しながら思考する. | |
8 | 前期中間試験 |
前期のそれまでの内容について中間試験を実施する. | |
9 | キリスト教(1) |
旧約聖書とユダヤ教の思想について学ぶ. | |
10 | キリスト教(2) |
新約聖書とイエスの思想,キリスト教の発展について学ぶ. | |
11 | イスラーム(1) |
イスラームの成立史と信仰の特徴について学ぶ. | |
12 | イスラーム(2) |
イスラーム世界の拡大と文化の発展について学ぶ | |
13 | 仏教(1) |
仏教の成立史とゴータマ=シッダッタの思想について学び,日常における仏教について考える. | |
14 | 仏教(2) |
上座仏教と大乗仏教について学び,仏教思想の展開をまとめる. | |
15 | 中国思想 |
諸子百家の思想についてグループに分かれて学ぶ. | |
16 | 人間の尊厳(1) |
「人間の尊厳」とは何かを,その思想的源泉であるルネサンスまで遡って考える. | |
17 | 人間の尊厳(2) |
人間の尊厳を「人格」に見出したカントの思想を学び,自由とは何かを考える. | |
18 | 人間の尊厳(3) |
医療倫理と人間の尊厳について考える.その際,英語の文章も扱う. | |
19 | 近代の科学革命と自然観(1) |
コペルニクスからニュートンに至るまでの近代科学革命について学ぶ. | |
20 | 近代の科学革命と自然観(2) |
合理論,経験論の思想についてグループワークを通して学ぶ. | |
21 | 自由で平等な社会の実現(1) |
すべての人間の平等を目指す民主社会の思想的源泉を,17−18世紀の社会契約説に遡って学ぶ. | |
22 | 自由で平等な社会の実現(2) |
カントの義務論とベンサムやミルの功利主義について比較しながら学ぶ. | |
23 | 後期中間試験 |
後期のそれまでの内容について中間試験を実施する. | |
24 | 社会主義 |
社会主義の思想について,マルクスを中心に学ぶ. | |
25 | 実存主義(1) |
キルケゴール,ニーチェ,ヤスパースの思想について学び,グループで議論する. | |
26 | 実存主義(2) |
ハイデガー,サルトル,ボーヴォワールの思想について学び,グループで議論する. | |
27 | 正義と社会・他者と偏見 |
正義論や他者論について学び,自己の身近な問題と結びつけて考察する. | |
28 | 現代の諸課題と倫理(1) |
生殖医療と遺伝子操作について学び,技術者倫理の観点から考察する. | |
29 | 現代の諸課題と倫理(2) |
環境倫理や情報倫理について学び,自己の身近な問題と結びつけて考察する. | |
30 | 現代の諸課題と倫理(3) |
平和とは何か,地球市民とは何かについて,SDGsの観点から考察する. | |
備 考 |
前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する. |