【 2019 年度 授業概要】
科   目 コンクリート診断学 ( Concrete Diagnostics )
担当教員 高科 豊 准教授
対象学年等 都市工学専攻・1年・前期・選択・2単位
学習・
教育目標
A4-AS1(25%), A4-AS2(25%), A4-AS3(25%), A4-AS4(25%)
JABEE
基準1(1)
(d),(g)
授業の概要
と方針
コンクリ−ト構造物は,造るとともに,維持管理する時代にある.また,コンクリ−トの劣化の現象は,多くの要因が複雑に関わる.コンクリ−ト診断学では,新しい時代の社会インフラ整備のあり方を鑑み,融合領域,最新性,国際性の技術を学習する.



1 【A4-AS1】 コンクリ−ト構造物の様々な劣化現象を説明できる.
2 【A4-AS2】 劣化を受けたRC梁の耐力計算を説明できる.
3 【A4-AS3】 コンクリ−ト診断技術を説明できる.
4 【A4-AS4】 自然環境の中のコンクリ−トの問題を説明できる.
5  
6  
7  
8  
9  
10  












1 コンクリ−トの劣化現象について,前期中間試験及びレポ−トで評価する.
2 劣化を受けたRC梁の耐力計算を前期中間試験及びレポ−トで評価する.
3 コンクリ−ト診断技術について,前期定期試験及びレポ−トで評価する.
4 自然環境の中のコンクリ−トの問題を前期定期試験及びレポ−トで評価する.
5  
6  
7  
8  
9  
10  




成績は,試験70% レポート30% として評価する.総合評価は,100点満点で,60点以上を合格とする.中間試験と定期試験の配分は,50%,50%とする.
テキスト コンクリ−ト構造物の維持管理:小林一輔,牛島栄著(森北出版)
参考書 配布プリント
図説 わかる メンテナンス:宮川豊章,森川英典(学芸出版社) 
関連科目 コンクリ−ト工学,材料学
履修上の
注意事項
レポ−トは,自己学習として,重きを置く.

【授業計画( コンクリート診断学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 コンクリ−ト構造物の劣化と社会的背景
維持管理の時代の必要性について講義する.
2 コンクリ−ト組織の見方
セメント水和物の相組成,空隙,遷移帯等,組織構造について講義する.
3 炭酸化・中性化
炭酸化によるコンクリ−トの劣化を講義する.
4 鉄筋腐食
鉄筋腐食によるコンクリ−トの劣化を講義する.
5 アルカリ骨材反応
アルカリ骨材反応によるコンクリ−トの劣化を講義する.
6 下水道腐食による道路陥没
コンクリ−トの化学的腐食を講義する.
7 劣化したRC梁のトラス理論
累加法における実験,計算を講義する.
8 前期中間試験
1から7について前期中間試験を実施する.
9 融雪剤によるコンクリ−トの劣化及び中間試験の解答・解説
融雪剤によるコンクリ−トの劣化及び中間試験の解答・解説を講義する.
10 健全度診断
健全度診断技術を講義する.
11 劣化診断技術1
目視から非破壊,破壊検査などを講義する.
12 劣化診断技術2
実験室の診断器具を使って検討する.
13 ニュ−ラルネットワ−クの診断技術
誤差逆伝搬法について講義する.
14 補修・補強・コンクリ−ト構造物等の修景デザイン
補修・補強技術について考える.修景評価について講義する.
15 長期性能シミュレ−ション
劣化予測について検討する.


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 前期中間試験および前期定期試験を実施する.コンクリ−ト診断士の資格取得に寄与できる内容とする.