【 2018 年度 授業概要】
科   目 応用有機化学II ( Applied Organic Chemistry II )
担当教員 小泉 拓也 准教授
対象学年等 応用化学科・5年・後期・選択・2単位 ( 学修単位II )
学習・教育
目標
A4-C1(100%)
授業の概要
と方針
現在までの我が国における有機工業化学を,歴史,合成法,製品の用途について各論的に述べる.



1 【A4-C1】 スペクトル色・余色,色と化学構造の関係および染料の分類について理解できる.
2 【A4-C1】 染料・顔料および機能性色素の構造と命名およびそれらの特徴について理解できる.
3 【A4-C1】 医薬品・農薬および香料の構造と命名およびそれらの特徴について理解できる.
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1 スペクトル色・余色,色と化学構造の関係,染料の分類について理解し,化学式や文章を用い説明できるかを中間試験およびレポートで評価する.
2 染料・顔料および機能性色素の構造と命名が記述できるか,およびそれらの特徴を化学式や文章を用い説明できるかを中間試験およびレポートで評価する.
3 医薬品・農薬および香料の構造と命名が記述できるか,およびそれらの特徴や反応を化学式や文章を用いて説明できるかを定期試験およびレポートで評価する.
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成績は,試験90% レポート10% として評価する.なお,試験成績は中間試験と定期試験の平均点とする.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 「有機工業化学 第 6 版」 阿河 利男,小川 雅弥 他著 (朝倉書店)
参考書 「マクマリー 有機化学 上中下」 伊東 椒, 児玉 三明, 荻野 敏夫, 深澤 義正, 通 元夫 訳 (東京化学同人)
「ボルハルト・ショアー 現代有機化学 上下」古賀 憲司, 小松 満男, 野依 良治, 戸部 義人 ら 訳 (化学同人)
「モリソン・ボイド 有機化学」中西 香爾,黒野 昌庸,中平 靖弘 訳 (東京化学同人)
「ジョーンズ 有機化学 上下」奈良坂 紘一, 中村 栄一, 尾中 篤, 武井 尚, 山本 学 ら 訳 (東京化学同人)
関連科目 C2 有機化学 I,C3 有機化学 II,C4 有機合成化学,C5 応用有機化学 I
履修上の
注意事項
上記科目を十分学習し,理解しておくことが望ましい.また,自己学習のために与えられたレポートの提出を求める.なお未提出レポートがあった場合,上記総合評価は適用しない.

【授業計画( 応用有機化学II )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 有機化合物の色
スペクトル色・余色,色と化学構造について解説する.
2 染料 (1)
代表的な染料の紹介,染料の分類について解説する.
3 染料 (2)
アゾ染料・アントラキノン染料・インジゴ染料について解説する.
4 染料 (3)
フタロシアニン他各種染料・有機顔料について解説する.
5 機能性色素
機能性色素について解説する.
6 医薬 (1)
解熱鎮痛消炎剤・催眠鎮静剤他各種医薬について解説する.
7 医薬 (2)
精神安定剤・抗ヒスタミン剤他各種医薬について解説する.
8 中間試験
これまでの講義内容について試験を行う.
9 医薬 (3)
制がん剤・抗生物質他各種医薬について解説する.
10 医薬 (4)
医薬品の歴史について,開発とその副作用を中心として解説する.
11 農薬 (1)
農薬開発の歴史について,時代背景,環境問題,人体への影響について解説する.
12 農薬 (2)
各種殺虫剤の構造を用途別に解説する.
13 農薬 (3)
各種殺菌剤の構造を用途別に解説する.
14 香料 (1)
香料使用の歴史について解説する.動物性天然香料の種類と構造について解説する.植物性天然香料の採取法について解説する.
15 香料 (2)
石油化学製品あるいは植物性天然香料を原料とした合成染料の構造,合成法について解説する.


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 後期中間試験および後期定期試験を実施する.