| 科 目 | 切削工学 ( Cutting Technology ) | |||
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| 担当教員 | 宮本 猛 教授 | |||
| 対象学年等 | 機械システム工学専攻・1年・後期・選択・2単位 | |||
| 学習・教育 目標  | 
A4-AM4(100%) | |||
| 授業の概要 と方針  | 
近年,進歩する生産技術の中において,切削加工は生産の最終工程である二次加工と位置づけられており,製品精度に直結する加工技術が求められている.加えて多種多様化する工業材料に対応した切削技術も求められている.そこで,本講義では切削に関する工学的分析と理論,そして新たな加工技術や特殊加工法について解説する. | |||
| 到 達 目 標  | 
1 | 【A4-AM4】 切削工学の基礎から最新の分析方法についてまで習得する. | 2 | 【A4-AM4】 難削材および新素材に対する切削機構について理解できる. | 3 | 【A4-AM4】 切削理論について力学的に考察することができる. | 4 | 【A4-AM4】 新たな加工技術や特殊加工法を理解できる. | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 
| 評 価 方 法 と 基 準  | 
到 達 目 標 毎  | 
1 | 切削工学の基礎から最新の分析方法について理解できたかを試験,レポート,小テストにて評価する. | |
| 2 | 難削材および新素材に対する切削機構について理解できたかを試験,レポート,小テストにて評価する. | |||
| 3 | 工具付近での現象を力学的に理論分析できるかを試験,レポート,小テストにて評価する. | |||
| 4 | 新たな加工技術や特殊加工法が理解できたかを試験,レポート,小テストにて評価する. | |||
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| 総 合 評 価  | 
成績は,試験70% レポート15% 小テスト15% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.試験内容として,定期試験に加えて切削加工に関する講演会を聴講し,聴講内容をまとめる.授業中に課題を与えるので,レポート(15点)として提出する.授業中に小テスト(15点)を実施する. | |||
| テキスト | 配布プリント | |||
| 参考書 |  「難削材の加工技術」,工業調査会 「現代切削理論」,共立出版株式会社  | 
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| 関連科目 | 機械工作法(2年),加工工学(3年),精密加工学(5年) | |||
| 履修上の 注意事項  | 
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| 週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) | 
|---|---|
| 1 | 切削工学入門 | 
| 切削機構,現象,分類方法など切削工学の概要を解説する. | |
| 2 | 切削機構(1) | 
| 切削加工の評価方法,切削現象の分析について解説する. | |
| 3 | 切削機構(2) | 
| 材料の被削性,切削油剤,加工効果現象について解説する. | |
| 4 | 切削抵抗について | 
| 切削抵抗の基礎知識,切削中での切削抵抗変動など力学的に解説する. | |
| 5 | 切削力測定法 | 
| 切削機構を解析するために必要な切削力の測定方法について解説する. | |
| 6 | 講習会の聴講 | 
| 最新の切削加工に関する講習会を聴講し,その内容をレポートとしてまとめる. | |
| 7 | 難削材,新素材の切削理論(1) | 
| 難削材の定義,難削材および新素材の切削現象を取り上げ,その分析方法などを解説する. | |
| 8 | 難削材,新素材の切削理論(2) | 
| 難削材に対する加工方法,加工技術について解説する. | |
| 9 | 難削材の切削理論(3) | 
| 難削材および新素材の切削加工に関する実験結果から考察される理論について解説する. | |
| 10 | 工具刃先近傍の切削現象(1) | 
| 切削機構を調べるために必要な工具刃先近傍での切削現象分析方法について解説する. | |
| 11 | 工具刃先近傍の切削現象(2) | 
| 切削現象分析方法により得られた結果を示し,考察・分析を行う. | |
| 12 | 切削現象の力学的分析 | 
| 工具刃先近傍での切削現象について力学的な分析方法(有限要素法など)について解説し,その分析結果から考察を行う. | |
| 13 | 特殊加工法(1) | 
| 近年,用いられている特殊加工法について解説する. | |
| 14 | 特殊加工法(2) | 
| 切削機構解明に用いられる加工法を解説し,結果を引用し考察・分析を行う. | |
| 15 | 演習 | 
| 切削加工の授業で行った内容について,演習を解いて理解を深める. | |
| 備 考  | 
本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 後期定期試験を実施する.中間試験の代わりに切削加工に関する講習会を聴講し,その内容をレポートとして提出させる. |