科 目 | 周期表の化学 ( Chemistry of Periodic Table ) | |||
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担当教員 | 宮下 芳太郎 教授 | |||
対象学年等 | 応用化学専攻・2年・前期・選択・2単位 | |||
学習・教育 目標 |
A2(50%), A4-AC2(50%) | |||
授業の概要 と方針 |
現在では118種類に及ぶ元素の性質は原子番号とともに周期的に変化し,これをまとめたものが元素の周期表である.本講義では,主に無機化学の立場から各元素の単体及び化合物の各論を周期表と関連づけて紹介する. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【A2】 周期表の歴史が理解できる. | 2 | 【A4-AC2】 周期表における各元素の位置関係が理解できる. | 3 | 【A4-AC2】 水素原子の構造が理解できる. | 4 | 【A2】 原子核反応や放射能が理解できる. | 5 | 【A4-AC2】 物性の周期性が理解できる. | 6 | 【A4-AC2】 各元素の特徴が理解できる. | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 周期表の歴史について理解し,説明できるかを,中間試験で評価する. | |
2 | 周期表における各元素の位置関係について理解し,説明できるかを,中間試験で評価する. | |||
3 | 水素原子の構造について理解し,説明できるかを,中間試験で評価する. | |||
4 | 原子核反応や放射能について理解し,説明できるかを,中間試験で評価する. | |||
5 | 物性の周期性について理解し,説明できるかを,中間試験で評価する. | |||
6 | 各元素の特徴について理解し,説明できるかを,定期試験およびレポートで評価する. | |||
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9 | ||||
10 | ||||
総 合 評 価 |
成績は,試験80% レポート20% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする. | |||
テキスト | 「新・元素と周期律」:井口洋夫・井口眞 共著(裳華房) | |||
参考書 | 「完全図解 周期表 (ニュートン別冊)」大幅改訂版(ニュートンプレス) 「星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史」:Benjamin McFarland 著 渡辺 正 訳(化学同人) 「世界でいちばん素敵な元素の教室 (世界でいちばん素敵な教室)」:栗山 恭直 監修(三才ブックス) 「周期表に強くなる! 改訂版 身近な例から知る元素の構造と特性」:齋藤 勝裕 著(SBクリエイティブ) 「元素に恋して: マンガで出会う不思議なelementsの世界」:千代田ラフト 著(創元社) |
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関連科目 | 本科C2「無機化学I」「応用化学実験I」,本科C3「無機化学II」,本科C5「応用無機化学I」 | |||
履修上の 注意事項 |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 元素の発見と周期表 |
元素発見の歴史と周期表との関わりについて述べる. | |
2 | 水素原子の構造 |
最も簡単な元素である水素の原子構造及び関連する粒子について述べる. | |
3 | 化学進化 |
原子核反応によるより重い元素の生成について述べる. | |
4 | 放射性同位体 |
放射性同位体の性質と利用について述べる. | |
5 | 周期表の歴史 |
メンデレーエフによる最初の周期表が提案された経緯とそこからの発展について述べる. | |
6 | 物性の周期性 |
原子やイオンの半径,電子親和力,電気陰性度などの周期性について述べる. | |
7 | 周期表の利用 |
周期表の利用と応用について述べる. | |
8 | 中間試験 |
中間試験を行う. | |
9 | 中間試験解答,水素分子の性質 |
中間試験の解答を行う.水素分子の性質について述べる. | |
10 | s-ブロック元素各論 |
1族及び2族元素の歴史,分布,物性を述べる.また,それら元素の単体や化合物の性質を述べる. | |
11 | p-ブロック元素各論(1) |
13族から15族元素の歴史,分布,物性を述べる.また,それら元素の単体や化合物の性質を述べる. | |
12 | p-ブロック元素各論(2) |
16族から18族元素の歴史,分布,物性を述べる.また,それら元素の単体や化合物の性質を述べる. | |
13 | d-ブロック元素各論(1) |
3族から12族のうち第4周期の元素の歴史,分布,物性を述べる.また,それら元素の単体や化合物の性質を述べる. | |
14 | d-ブロック元素各論(2) |
3族から12族のうち第5周期以降の元素の歴史,分布,物性を述べる.また,それら元素の単体や化合物の性質を述べる. | |
15 | f-ブロック元素各論 |
ランタノイド及びアクチノイド元素の歴史,分布,物性を述べる.また,それら元素の単体や化合物の性質を述べる. | |
備 考 |
本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 前期中間試験および前期定期試験を実施する. |