科 目 | 電気計測 ( Electrical Measurement ) | |||
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担当教員 | 南 政孝 講師、道平 雅一 教授、茂木 進一 教授 | |||
対象学年等 | 電気工学科・3年・通年・必修・2単位 ( 学修単位I ) | |||
学習・教育 目標 |
A4-E3(100%) | |||
授業の概要 と方針 |
我々が何かを計測しようとする場合,電気電子技術を用いることが多い.計測を正しく,効率的に行うには,信号の性質や測定器の原理を理解することが重要である.電気計測では,計測の基礎として電気的な量の計測法について学び,さらに代表的な電気電子関連の計測器の動作原理を理解する. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【A4-E3】 計測と測定について違いを理解し, 測定の基本原理を説明できるようになる. 電気計測に含まれる誤差について説明でき, 測定値から最小二乗法による近似値を求めることができる. | ||
2 | 【A4-E3】 信号源回路の等価回路をテブナンの定理を用いて計算できる. 雑音の種類とその特徴を理解し,さらに雑音の対策を説明できる. | |||
3 | 【A4-E3】 電圧, 電流, 電力の指示計器について, その原理と特徴を説明できる. | |||
4 | 【A4-E3】 抵抗, 特に低抵抗や高抵抗の測定において必要な知識を修得する. インピーダンス測定に使用されるブリッジ回路の理論を理解し, 説明できる. | |||
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評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 計測と測定と誤差と近似について理解したかを, 前期中間試験により評価する.60点以上で到達目標を達成したという基準にする. | |
2 | 信号と雑音について理解したかを, 前期定期試験により評価する. 60点以上で到達目標を達成したという基準にする. | |||
3 | 電圧, 電流, 電力の指示計器について理解したかを, 後期中間試験により評価する. 60点以上で到達目標を達成したという基準にする. | |||
4 | インピーダンスの測定について理解したかを, 後期定期試験により評価する. 60点以上で到達目標を達成したという基準にする. | |||
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総 合 評 価 |
成績は,試験100% として評価する.試験評価は4回の試験の単純平均とする.ただし, 必要に応じて再試験を行なう場合がある. 100点満点で60点以上を合格とする. 別途, 電験3種「理論」合格で60点以上の評価をする. | |||
テキスト | 「改訂 電磁気計測」:菅野允著(コロナ社) | |||
参考書 | 「電気・電子計測」:新妻弘明・中鉢憲賢著(朝倉書店) 「基礎電気電子計測」:信太克規著(数理工学) 「電子計測」:岩崎俊(森北出版) |
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関連科目 | 電子工学:電気計測のセンサーの一部,表示装置の一部が関連する.電気工学実験実習:電気計測で学ぶ計測装置を実際に使用する. | |||
履修上の 注意事項 |
特になし. |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 計測と測定 |
計測と測定とは何か,どう違うのかを解説する. | |
2 | 測定にあたっての基本原則 |
一般的に測定をうまく行うために重要な項目を概説する. | |
3 | 測定方法 |
測定方法には大きく分けてどのような方法があるか解説する. | |
4 | 単位系と電気標準 |
測定には単位が重要である.単位の種類と分類を解説する.また電気標準とトレーサビリティーに関しても解説する. | |
5 | 誤差と近似1 |
電気計測に含まれる誤差について解説する. | |
6 | 誤差と近似2 |
誤差を表すパラメータについて解説する. | |
7 | 誤差と近似3 |
基本的な近似方法として用いられる最小二乗法を解説する. | |
8 | 中間試験(前期) |
1週から7週の内容に関して試験を行う. | |
9 | 信号源 |
計測における種々の信号源に関して解説する. | |
10 | テブナンの定理 |
信号源の等価回路を表すテブナンの定理について解説する. | |
11 | 信号波形 |
電気計測における信号波形の種類と分類について解説する. | |
12 | 雑音の種類と対策(1) |
測定にとって雑音対策は重要である.ここでは雑音の種類して熱雑音等を解説する | |
13 | 雑音の種類と対策(2) |
種々の雑音について解説する. | |
14 | 雑音の種類と対策(3) |
雑音を表すパラメータについて解説する. | |
15 | 雑音の種類と対策(4) |
雑音対策としての逆接続,信号源インピーダンス変換,シールドとアースについて解説する. | |
16 | 信号の伝達 |
測定器の入力インピーダンスの影響と測定範囲の拡大方法について解説する. | |
17 | 電圧,電流,電力の測定1(指示計器1) |
指示計器の種類を紹介し,最も基本的な可動コイル形計器について解説する. | |
18 | 電圧,電流,電力の測定2(指示計器2) |
整流形計器,可動鉄片形計器を解説する. | |
19 | 電圧,電流,電力の測定3(指示計器3) |
電流力計形計器,静電形計器を解説する. | |
20 | 電圧,電流,電力の測定4(指示計器4) |
熱電形計器,誘導形計器を解説する. | |
21 | 電圧,電流の測定5(電位差計) |
電位差計の原理,測定方法,特徴等を解説する. | |
22 | 電圧,電流,電力の測定(非接触) |
線路計(クランプメータ)について解説する. | |
23 | 中間試験(後期) |
第16週から22週の内容に関して試験を行う. | |
24 | 抵抗,インピーダンスの測定1 |
電圧・電流法,ホイートストンブリッジを解説する. | |
25 | 抵抗,インピーダンスの測定2 |
低抵抗の測定方法を解説する. | |
26 | 抵抗,インピーダンスの測定3 |
高抵抗の測定方法を解説する. | |
27 | 抵抗,インピーダンスの測定4 |
インピーダンスの基本的な測定方法等を解説する. | |
28 | 抵抗,インピーダンスの測定5 |
インダクタンスの測定方法を解説する. | |
29 | 抵抗,インピーダンスの測定6 |
容量の測定方法を解説する. | |
30 | 周波数・時間の測定 |
デジタルカウンター等について解説する. | |
備 考 |
前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する. |