【 2016 年度 授業概要】
科   目 品質管理 ( Quality Control )
担当教員 松本 隆 非常勤講師
対象学年等 応用化学科・5年・前期・必修・1単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A1(10%), A3(80%), C1(10%)
授業の概要
と方針
品質管理は,顧客の要求にあった商品(製品・サービス)を確実かつ経済的に提供するための活動,手法である.また,品質管理は,特定分野の固有(製造)技術ではなく,あらゆる産業分野に適用できる汎用的な管理技術であり問題解決学(術)でもある.技術者にとって,品質管理の体系を理解し,手法を身に着けることは必須である.本授業では,基本事項だけではなく実践的な演習も加え,技術者としての実践能力向上の基盤を学ぶ.



1 【A3】 品質管理の基本理念,管理の方法を理解する.
2 【A3】 データの取り方・まとめ方を理解する.
3 【A3】 QC七つ道具,新QC七つ道具について理解する.
4 【A3】 問題解決の手順・アプローチを理解する.
5 【A3】 品質保証について理解する.
6 【A3】 国際的なマネジメントシステムを含む品質経営の要素について理解する.
7 【A1】 統計的な考え方や基本的な手法を理解する.
8 【C1】 品質管理周辺の技法・考え方について理解する.
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1 品質管理の基本,QC的ものの見方・考え方の理解度を中間試験で評価する.
2 データの取り方・まとめ方の理解度を中間試験で評価する.
3 QC七つ道具,新QC七つ道具の理解度を中間試験で評価する.
4 問題解決の手順・アプローチの理解度を中間試験で評価する.
5 品質保証についての理解度を定期試験で評価する.
6 国際的なマネジメントシステムを含む品質経営の要素についての理解度を定期試験で評価する.
7 統計的な考え方や基本的な手法の理解度を定期試験で評価する.
8 品質管理周辺の技法・考え方の理解度を定期試験で評価する.
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成績は,試験100% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.品質管理は,単に知識として覚えるものではなく,実際に計算・考察をしたり手法を適用してレポートを書いて身につけることが重要である.その観点で,時間内演習やレポートの結果が試験に反映されるように問題を作成して評価する.
テキスト 「【新レベル表対応版】QC検定受検テキスト 3級」 松本 隆 他著(日科技連出版社)
参考書 「【新レベル表対応版】 QC検定受検テキスト 2級」松本 隆 他著(日科技連出版社)
「過去問題で学ぶQC検定2級 2016年版」仁科 健 監修(日本規格協会)
「過去問題で学ぶQC検定3級 2016年版」仁科 健 監修(日本規格協会)
関連科目 確率統計
履修上の
注意事項
この科目は,最近,日本の多くの製造企業や学校等で注目され,受検者が増加している「品質管理検定(QC検定)」の「3級」のレベルに対応しており,テキストもその受検用である.この科目の履修を契機に,QC検定の3級及び2級の受検を行うことを推奨します.

【授業計画( 品質管理 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 品質管理の基本
品質管理の基本的な概念,社会的な品質問題,「QC検定」について解説する.
2 QC的ものの見方・考え方
QC的ものの見方・考え方,管理と改善について解説する.
3 データの取り方とまとめ方  
データの取り方とまとめ方について解説する.
4 QC七つ道具
QC七つ道具の作り方,使い方について解説する.
5 新QC七つ道具
新QC七つ道具の作り方,使い方について解説する.
6 問題解決の進め方
問題解決の進め方(QCストーリー)について解説し,レポートで実際に考えてもらう.
7 QCゲーム
QCゲームを通じて今まで学んだ手法の活用法を体験的に実践してもらう.
8 中間試験
中間試験を実施する.
9 中間試験解説,品質保証(1):新製品開発
中間試験の解説を行い,新製品開発における品質保証の進め方・手法を解説する.
10 品質保証(2):プロセス保証
プロセス保証による品質保証の進め方・手法を解説する.
11 品質経営の要素
国際的なマネジメントシステムを含む品質経営の要素について解説する.
12 統計的方法の基礎,管理図
統計的方法の基礎,管理図について解説する.
13 工程能力指数,相関分析
工程能力指数,相関分析について解説する.
14 QC周辺の考え方,技法
環境マネジメントシステム,SWOT分析,工程分析等のQC周辺の考え方,技法を解説する.
15 まとめ
技術者の倫理を含め,全般的な復習を行う.


前期中間試験および前期定期試験を実施する.