【 2016 年度 授業概要】
科   目 建築計画概論 ( Archtectural Design and Planning )
担当教員 上中 宏二郎 准教授,田島 喜美恵 助教
対象学年等 都市工学専攻・1年・前期・選択・2単位
学習・
教育目標
A4-AS1(100%)
JABEE
基準1(1)
(d),(g)
授業の概要
と方針
建築設計とは,設計者が中心的な役割を果たす前段階(建物の基本的な形態を決定する)の基本計画と,材料や細部のおさまりを決定する実施設計に分けられるが,建築計画は前者とのかかわりが深い.適切な設計を行うためには設計基準や建物の使い方を知ることが重要である.本講義では,これらのことを習得することを目標とし,2級建築士の学科試験(計画)にも対応している.



1 【A4-AS1】 住環境計画についての基本事項・寸法が説明できる.
2 【A4-AS1】 学校や図書館の建築について基本事項や寸法が説明できる.
3 【A4-AS1】 病院についての基本事項や寸法が説明できる.
4 【A4-AS1】 美術館や博物館について基本事項や寸法が説明できる.
5 【A4-AS1】 施設計画の基本事項や要点について説明できる.
6  
7  
8  
9  
10  












1 住環境計画についての基本事項・寸法が理解できているかどうか,中間試験にて評価する.
2 学校や図書館の建築について基本事項や寸法が理解できているかどうか,中間試験および定期試験で評価する.
3 病院についての基本事項や寸法・図面が理解できているかどうか,定期試験で評価する.
4 美術館や博物館についての基本事項や寸法・図面が理解できているかどうか,定期試験で評価する.
5 施設計画の基本事項や要点について理解できているかどうか,レポート,プレゼンテーションにて評価する.
6  
7  
8  
9  
10  




成績は,試験80% レポート10% プレゼンテーション10% として評価する.中間試験と定期試験の合計の平均を試験の評価とし,建築に関するレポートと公共施設に関するプレゼン内容も併せて評価の対象とする.総合評価は100点満点中60点以上を合格とする.
テキスト プリント
参考書 「建築計画」,長澤泰,市谷出版(2007)
「パタン・ランゲージ」,C・アレグザンダー,鹿島出版社(1984)
関連科目 建築計画,土木・建築設計製図I,II,応用土木・建築設計製図I,II
履修上の
注意事項
 

【授業計画( 建築計画概論 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンスおよび建築計画の範囲
建築計画とは何か,どの範囲を含むのか,この講義を学ぶことの意義,応用などについて説明を行う.
2 住宅計画
住様式や住要求の変容など,住居の変遷を歴史的な住様式を紹介しながら説明する.
3 集合住宅の計画
近隣住区論やコミュニティなど,集まって住むことの意義などについて説明する.
4 住宅計画のまとめ
具体的な住まいの計画手法について事例を挙げながら説明し,実践的なノウハウを得る.
5 学校(1)
学校建築に最低限必要な設備とその基本的な寸法,配置計画についての全体像を説明する.
6 学校(2) 
幼稚園や保育園などの小規模施設の計画手法及び,園庭などの外構も含めた学習環境をどう作って行くのかを,作り手と利用者の立場から学んでいく.
7 学校(3)
小学校や中学校など義務教育の計画と,高校の計画について説明する.
8 中間試験
1回から7回(住宅,集合住宅,学校)までの内容により中間試験を行う.
9 図書館
図書館の規模や必要面積・設備などの基本事項について説明を行う.図書館スペースの際重要部分は本棚と閲覧スペースとの関係である.それらとカウンター業務などの職員のスペースと利用者のスペースとをどのように配置するのが望ましいのか,様々な設計例から考えていく.
10 病院
病院の規模,種類や必要面積・設備などの基本事項について説明を行う.病院の計画においては,居室配置とナースステーションとの関係性が重要である.病室配置の歴史からナースステーションや共用部分,外との関係性など,多様な要素を計画していくための手法を既存施設などを例に説明していく.
11 美術館 (1) 
美術館や博物館の計画基礎や展示方式について説明する.
12 美術館 (2)
美術館や博物館の収納スペースや職員の動線などについて,具体的な設計例を挙げながら説明する.
13 博物館(1)
博物館へ行き,展示手法や動線などの調査を行う.
14 博物館(2)
博物館へ行き,展示手法や動線などの調査を行う.
15 公共施設に関するプレゼン
博物館に関する調査結果をプレゼンテーションにて発表してもらう.建築計画に関するディスカッションを行う.


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 前期中間試験および前期定期試験を実施する.本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である.