【 2015 年度 授業概要】
科   目 コンクリート診断学 ( Concrete Diagnostics )
担当教員 高科 豊 准教授
対象学年等 都市工学専攻・1年・前期・選択・2単位
学習・
教育目標
A4-AS1(25%) A4-AS2(25%) A4-AS3(25%) A4-AS4(25%)
JABEE
基準1(1)
(d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g)
授業の概要
と方針
コンクリ−ト構造物は,今後,造る時代から維持管理する時代に入る.また,その劣化現象は,多くの要因が複雑に関わる.コンクリ−ト診断学では,新しい時代に対応する社会インフラ整備のあり方を鑑み,そのニ−ズに期待できる学問として,融合領域,最新性,国際性の技術提供に挑戦する.



1 【A4-AS1】 コンクリ−ト構造物の様々な劣化現象(塩分拡散モデル等)を説明できる.
2 【A4-AS2】 劣化を受けたRC梁の耐力計算を説明できる.
3 【A4-AS3】 コンクリ−ト診断技術を説明できる.
4 【A4-AS4】 自然環境の中のコンクリ−トの問題を説明できる.
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1 コンクリ−トの劣化現象について,中間試験及びレポ−トで評価する.
2 劣化を受けたRC梁の耐力計算を中間試験及びレポ−トで評価する.
3 コンクリ−ト診断技術について,定期試験及びレポ−トで評価する.
4 自然環境の中のコンクリ−トの問題を定期試験及びレポ−トで評価する.
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成績は,試験70% レポート30% として評価する.総合評価は,60点以上を合格とする.中間試験と定期試験の配分は,50%,50%とする.
テキスト コンクリ−ト構造物の維持管理:小林一輔,牛島栄著(森北出版)
参考書 配布プリント
関連科目 コンクリ−ト工学,材料学
履修上の
注意事項
レポ−トは,自己学習として,重きを置く.

【授業計画( コンクリート診断学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 コンクリ−ト構造物の劣化と社会的背景
維持管理の時代の必要性について考える.
2 コンクリ−ト組織の見方
セメント水和物の相組成,空隙,遷移帯等,組織構造について考える.
3 炭酸化・中性化
炭酸化によるコンクリ−トの劣化を考える.
4 鉄筋腐食
鉄筋腐食によるコンクリ−トの劣化を考える.
5 アルカリ骨材反応
アルカリ骨材反応によるコンクリ−トの劣化を考える.
6 下水道腐食による道路陥没
コンクリ−トの化学的腐食を考える.
7 劣化したRC梁のトラス理論
累加法における実験,計算を考える.
8 中間試験
中間試験
9 融雪剤によるコンクリ−トの劣化
融雪剤によるコンクリ−トの劣化を考える.
10 健全度診断
健全度診断技術を考える.
11 劣化診断技術
目視から非破壊,破壊検査などを考える.
12 長期性能シミュレ−ション
劣化予測について検討する.
13 ニュ−ラルネットワ−クの診断技術
誤差逆伝搬法について考える.
14 補修・補強
補修・補強技術について考える.
15 コンクリ−トデザイン
意匠としてのコンクリ−トの事例とその評価を考える.


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 前期中間試験および前期定期試験を実施する.コンクリ−ト診断士の資格取得に寄与できる内容とする.