科 目 | 都市情報工学 ( Engineering of Spatial Information and Value Structure ) | |||
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担当教員 | 高田 知紀 講師 | |||
対象学年等 | 都市工学科・5年・後期・選択・2単位 ( 学修単位II ) | |||
学習・ 教育目標 |
A3(100%) | |||
JABEE 基準1(1) |
(c),(d)1 | |||
授業の概要 と方針 |
社会基盤整備にかかわる様々な情報の取り扱いについて学習する.理論的基礎としては,記号論や知覚心理学の議論を概観しながら,空間情報についての理解を深める.また,フィールドワークなどの空間共有体験およびリモートセンシングなどのツールを用いた空間情報の抽出および共有発信の方法について学習する. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【A3】 社会基盤整備事業で取り扱う様々な情報を理解する. | 2 | 【A3】 情報伝達のしくみや空間情報の理論的基礎について理解する. | 3 | 【A3】 現地調査や文献調査などから具体的な空間情報を読み取ることができる. | 4 | 【A3】 抽出した空間情報を共有・発信するための基礎的手法を習得する. | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 社会基盤整備事業にかかわる様々な情報の種類についての理解度を中間試験で評価する. | |
2 | 空間のなかの情報と人間の空間知覚構造との関係についての理解度を中間試験で評価する. | |||
3 | 地図・文献や現地調査から空間の情報を抽出するための知識と能力を演習および定期試験で評価する. | |||
4 | 情報共有の方法についての理解度を演習および定期試験で評価する. | |||
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総 合 評 価 |
成績は,試験85% レポート15% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.試験成績は中間試験と定期試験の平均点とする. | |||
テキスト | 講義時に配布するプリント |
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参考書 | 「日本文化の空間学」:桑子敏雄ほか(東信堂) 「生態学的視覚論」:J.J.ギブソン(サイエンス社) 「記号論への招待」:池上嘉彦(岩波新書) |
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関連科目 | 景観工学(S5),測量学(S4) | |||
履修上の 注意事項 |
回 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | 講義の概要と進め方についてのガイダンス |
本講義の概要と進め方を説明する.また都市空間情報について概説する. | |
2 | 情報と記号 |
記号論(言語,表象など)について概説する. | |
3 | 空間の知覚 |
空間知覚の原理およびアフォーダンス理論について概説する. | |
4 | 文化的・社会的情報(1) |
古地図や地名,絵画などから地域の文化的・社会的情報を読み取るための方法と理論を概説する. | |
5 | 文化的・社会的情報(2) |
文化施設(神社仏閣など)や社会装置(祭事など)から地域の文化的・社会的情報を読み取るための方法と理論を概説する. | |
6 | 演習(1)-1 |
神戸市内でフィールドワークを行い,具体的な都市情報を抽出する演習を行う. | |
7 | 演習(1)-2 |
神戸市内でフィールドワークを行い,具体的な都市情報を抽出する演習を行う. | |
8 | 中間試験 |
都市空間のなかの情報についての基礎理論についての理解度を確認する. | |
9 | 演習(1)の成果発表 |
フィールドワークの成果について受講者がプレゼンテーションし,意見交換を行う. | |
10 | 暮らしのなかの情報(1) |
ヒアリングやワークショップなどの手法による情報の集約・共有方法について概説する. | |
11 | 暮らしのなかの情報(2) |
グループに分かれて実際にワークショップを行い,話し合いのファシリテーション,記録,意見集約の方法と技術を学習する. | |
12 | 地理的情報(1) |
地図や地形図,地質図から様々な地理的情報を抽出するための理論と方法について概説する. | |
13 | 地理的情報(2) |
リモートセンシングの技術について概説し,その技術を駆使してマクロな地理的情報(地形構造,山川の配置,植生分布など)を読み取る演習を行う. | |
14 | 演習(2) |
地図,文献資料,リモートセンシングツールなどを用いて,具体的な地域の情報を抽出・分析する. | |
15 | 演習(2)の成果発表 |
演習(2)の成果について受講者がプレゼンテーションし,意見交換を行う. | |
備 考 |
本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 後期中間試験および後期定期試験を実施する. |