【 2014 年度 授業概要】
科   目 電気製図II ( Electrical Drawing II )
担当教員 森田 二朗 教授
対象学年等 電気工学科・2年・後期・必修・1単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A4-E1(50%) A4-E4(50%)
授業の概要
と方針
動作・機能を中心とした電気製図(配線図・接続図・系統図など)に必要な電気・計装関連規格による線,図,記号,及び文字記号を習得し,各規格の図記号・ 文字記号などを用いて基本的な実用図面を製図させる.文字記号・図記号と使用部品,回路図の意味を理解させながら図面の書き方を習得させる.さらに,第2種電気工事士の筆記試験および技能試験の単線図から複線図への変換方法を理解させながら,合格レベルに達するように習得させる.



1 【A4-E1】 電気製図は機能,動作中心の図面であり,線・文字記号・図記号が基本である事が理解できる.
2 【A4-E1】 電気製図に必要な電気計装関連規格が理解できる.
3 【A4-E1】 電気用図記号と機器の名称が理解できる.
4 【A4-E4】 計装用記号と計器の名称が理解できる.
5 【A4-E4】 第2種電気工事士の筆記試験の範囲部分が理解できる.
6 【A4-E1】 基本的な論理回路図記号と電磁リレー回路図の対比が理解できる.
7 【A4-E1】 屋内配線の図記号を理解できる.
8 【A4-E4】 第2種電気工事士の技能試験における単線図から複線図への変換が理解できる.
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1 電気製図は機能,動作中心の図面であり,線・文字記号・図記号が基本である事が理解できているかを製図課題(提出物)と定期試験で評価する.定期試験では70%以上出来ることが望ましい.
2 電気製図に必要な,主な電気計装関連規格が理解できているかを製図課題(提出物)と定期試験で評価する.定期試験では70%以上出来ることが望ましい.
3 電気用図記号と機器の名称が理解できているかを製図課題(提出物)と定期試験で評価する.定期試験では70%以上出来ることが望ましい.
4 計装用記号と計器の名称が理解できているかを製図課題(提出物)と定期試験で評価する.定期試験では70%以上出来ることが望ましい.
5 確認のために,過去問題10回分(500問)から30問を選んで,定期試験で評価する.定期試験では70%以上出来ることが望ましい.
6 基本的な論理回路図と電磁リレー回路図を対比して書くことができるかを製図課題(提出物)と定期試験で評価する.定期試験では70%以上出来ることが望ましい.
7 基本的な屋内配線図に対して,コンセントの増設,スイッチの増設などを加えた屋内配線図が書くことができるかを製図課題(提出物)と定期試験で評価する.定期試験では70%以上出来ることが望ましい.
8 確認のために,過去問題10回分(10問)と基本回路10回分から4問を選んで,定期試験で評価する.定期試験では70%以上出来ることが望ましい.
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成績は,試験50% レポート50% として評価する.到達目標1〜8の定期試験50%,到達目標1から10の製図課題50%(正確さ,全体のバランス, 丁寧さ,提出期限,製図態度)の比率で総合評価する.製図課題(提出物)は,正確さ,丁寧さを重視する.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト プリント
「電気製図」:実教出版社編集
参考書 記号・図記号ハンドブック :片岡 徳昌著(日本理工出版会)
JIS C 0617/IEC 6061シリーズ JIS電気用図記号 :(日本規格調査会)
シーケンス制御読本(ディジタル回路編) :大浜庄司著(オーム社)
シーケンス制御入門 :大浜 庄司著(オーム社)
JISハンドブック「電気設備工事」編 :日本規格調査会
関連科目 電気製図I
履修上の
注意事項
この科目は1年生の電気製図で学習した線の区分,製図用文字,製図法などを基礎としている.製図器具(三角定規,コンパス,雲形定規又は曲線定規, 30cmものさし,テンプレート,製図用シャープペンシル,字消し板,消しゴムなど)は,各自用意し持参のこと.製図用紙は,毎回支給する.

【授業計画( 電気製図II )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 電気製図に必要な関連規格の概要および図面の描き方
動作,機能を中心とした電気製図とは,配線図・接続図・系統図等の図面であり,線・文字記号・図記号で表すことが出来る.図面は,書く側(作成者)から読 む側(第3者)に正確に意思を伝達することである.その為には,一定のルールが必要である.その為に制定された主な電気計装関連規格の概要について学習する.
2 電気用図記号(基本図記号)
電気用図記号は,機器の容量,寸法等に関係なく表すことが出来ることを図記号と機器名を対比して説明する.又,電気用図記号の図面上の表し方について解説する.
3 電気用図記号(電力用図記号)
電気設備技術基準で定義された電圧の種別(低圧,高圧,特別高圧)について説明し,その中の高圧受電設備等で使用される電力機器の文字記号と図記号について,機器外観図と関連付けて解説する.
4 構内電気設備の配線用図記号(屋内配線用図記号)
構内電気設備の配線用図記号の中で,屋内配線用図記号について解説する.特に,身近な各家庭で使用されている機器の屋内配線用図記号について解説する.
5 構内電気設備の配線用図記号(屋内配線図)
屋内配線平面図及び接続図の内容・目的及び配線図の書き方について解説する.
6 計装用記号(基本記号)
計装記号はプロセス工業の生産工程図などに記載する計装制御の機能や設備を表すための計装図などを書く場合に用いる.これらの文字記号及び図記号について解説する.
7 計装用記号(詳細記号)・計装系統図
計器を管理するために,各計器には計器番号(機能を表す文字記号とループ番号の組み合わせ)を付しており,これらの計器番号の必要性,採り方などを解説する.又,計器信号の種類と図記号について解説する.
8 論理回路(2値論理素子)図記号
JIS規格とANSI規格(旧MIL規格)を対比して,基本的な論理回路図記号を解説する.
9 屋内配線図
基本的な屋内配線図に対して,コンセント増設,スイッチ増設などを施した図面について解説する.
10 第2種電気工事士筆記試験基本問題
過去の出題された第2種電気工事士筆記試験の基本問題を解説する.
11 第2種電気工事士筆記試験応用問題
過去の出題された第2種電気工事士筆記試験の応用問題を解説する.
12 第2種電気工事士筆記試験配線図問題
過去の出題された第2種電気工事士筆記試験の配線図問題を解説する.
13 単線図から複線図への変換
屋内配線図における単線図の基本図10問を解説する.
14 第2種電気工事士技能試験の単線図から複線図への変換
過去の出題された第2種電気工事士技能試験の単線図から複線図の変換を解説する.
15 総合演習(復習)
これまでの学習内容について復習を行う.


後期定期試験を実施する.