科 目 | 応用無機化学II ( Applied Inorganic Chemistry II ) | |||
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担当教員 | 松本 久司 非常勤講師 | |||
対象学年等 | 応用化学科・5年・後期・選択・2単位 ( 学修単位II ) | |||
学習・ 教育目標 |
A4-C2(100%) | |||
JABEE 基準1(1) |
(d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g) | |||
授業の概要 と方針 |
最近大きく発展をとげているファインセラミックス分野を中心に講義する.特に,機能性材料に関する最新の話題を適宜取り上げながら,無機固体材料の化学結合,結晶構造,電気的特性など基礎的内容を中心に学習する. | |||
到 達 目 標 |
1 | 【A4-C2】 無機固体材料の電気的性質についての原理や応用が理解できる. | 2 | 【A4-C2】 無機固体材料の格子欠陥の種類と制御法が理解できる. | 3 | 【A4-C2】 半導体の種類,理論と応用,その作製方法が理解できる. | 4 | 【A4-C2】 超伝導体について,理論と応用が理解できる. | 5 | 【A4-C2】 無機固体材料の磁性と誘電性の原理と応用が理解できる. | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 無機固体材料の電気的基礎事項が理解できているか演習・レポート内容と後期中間試験成績で評価する. | |
2 | 無機固体材料の格子欠陥について理解できているか演習・レポート内容と後期中間試験成績で評価する. | |||
3 | 半導体の理論と応用,作製方法が理解できているか後期中間試験成績で評価する. | |||
4 | 超伝導体について,理論と応用を理解できているか後期中間・定期試験成績で評価する. | |||
5 | 無機固体材料の磁性と誘電性について,原理と応用を理解できているか後期定期試験成績で評価する. | |||
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8 | ||||
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10 | ||||
総 合 評 価 |
成績は,試験90% 演習・レポート10% として評価する.試験成績は中間と定期の平均とする.100点満点で,60点以上を合格とする. | |||
テキスト | 「現代無機材料科学」:足立 吟也・南 努 編著(化学同人出版) プリント |
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参考書 | 「無機材料化学」:荒川 剛・鮫島 宗一郎・松本 泰道・江頭 誠・平田 好洋・村石 治人 共著(三共出版) 「固体化学の基礎と無機材料」:足立 吟也 編著(丸善出版) |
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関連科目 | 無機化学,応用物理,材料化学 | |||
履修上の 注意事項 |
無機化学,応用物理,材料化学の基礎的事項を理解していることが望ましい. |
回 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | ガイダンスと固体の電気伝導性 |
ガイダンスとして,ファインセラミックスの概要を解説する.固体物質の電気伝導性のメカニズムをバンド理論で解説する.応用例を具体的に紹介し,解説する. | |
2 | 非晶質固体と格子欠陥(1) |
構成要素が周期的配置を持たない固体の代表例をあげ,その製法や用途について解説する.また,周期的配列中の構造上の乱れである格子欠陥の種類と制御法について解説する. | |
3 | 非晶質固体と格子欠陥(2) |
構成要素が周期的配置を持たない固体の代表例をあげ,その製法や用途について解説する.また,周期的配列中の構造上の乱れである格子欠陥の種類と制御法について解説する. | |
4 | 半導体とその応用(1) |
半導体材料,特に不純物半導体をとりあげ,エネルギーバンド構造からその物性を解説する. | |
5 | 半導体とその応用(2) |
半導体材料,特に不純物半導体をとりあげ,エネルギーバンド構造からその物性を理解させる.また,応用例としてダイオードと太陽電池(アモルファスシリコン)」を紹介し,解説する. | |
6 | 半導体とその応用(3) |
半導体材料の応用として,p-n-p接合によるトランジスターの増幅作用や,電界効果型トランジスターを利用したメモリーについて解説する. | |
7 | 超伝導体とその応用(1) |
超伝導性を示す物質の構造と発現のメカニズムを解説する. | |
8 | 中間試験 |
第1週から第7週の内容で中間試験を実施する. | |
9 | 中間試験解答,超伝導体とその応用(2) |
中間試験の解答をする.超伝導性を示す物質の応用例としてリニアモーターカーを紹介・解説する. | |
10 | 固体の磁性とその応用(1) |
固体物質の示す磁性について―発展の歴史と磁性の発現原理など基礎理論を解説する. | |
11 | 固体の磁性とその応用(2) |
固体物質の示す磁性について―応用例として硬磁性・軟磁性の性質を利用した具体例を紹介し,解説する. | |
12 | 固体の磁性とその応用(3) |
固体物質の示す磁性について―酸化物系,金属系磁石の特性と製造方法について解説する. | |
13 | 固体の誘電性とその応用(1) |
固体物質の示す誘電性について―発現の基礎理論を解説する. | |
14 | 固体の誘電性とその応用(2) |
固体物質の示す誘電性について―製造方法と応用例を紹介し,解説する. | |
15 | 固体の誘電性とその応用(3) |
固体物質の示す誘電性について―実際の応用例を紹介し,解説する. | |
備 考 |
本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 後期中間試験および後期定期試験を実施する. |