【 2014 年度 授業概要】
科   目 建築計画概論 ( Archtectural Design and Planning )
担当教員 亀屋 恵三子 准教授
対象学年等 都市工学専攻・1年・前期・選択・2単位
学習・
教育目標
A4-AS1(100%)
JABEE
基準1(1)
(d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g)
授業の概要
と方針
 建築設計はとは,設計者が中心的な役割を果たす前段階(建物の基本的な形態を決定する)の基本計画と材料や細部のおさまりを決定する実施設計に分けられるが,建築計画は前者とのかかわりが深い.適切な設計を行うためには設計基準や建物の使い方を知ることが重要である.本講義では,これらのことを習得することを目標とし,2級建築士の学科試験(計画)にも対応している.



1 【A4-AS1】 住環境計画についての基本事項・寸法が説明できる
2 【A4-AS1】 人体寸歩やコミュニティについて説明できる
3 【A4-AS1】 学校や図書館の建築について基本事項や寸法が説明できる
4 【A4-AS1】 病院や福祉施設についての基本事項や寸法が説明できる
5 【A4-AS1】 施設計画の基本事項や要点について説明できる
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1 住環境計画についての基本事項・寸法が理解できているかどうか,中間テストにて評価する
2 理解できているかどうか,中間テストにて評価する
3 学校や図書館の建築について基本事項や寸法が理解できているかどうか,定期試験で評価する
4 病院や福祉施設についての基本事項や寸法・図面が理解できているかどうか,定期試験で評価する
5 施設計画の基本事項や要点について理解できているかどうか,レポートにて評価する
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成績は,試験80% レポート20% として評価する.中間テストと定期テストの合計の平均を試験の評価とする.総合評価は100点満点中60点以上を合格とする.
テキスト 随時プリントを配布
参考書 「建築計画」,五十嵐太郎,市谷出版(2012)
「建築計画」,長澤泰,市谷出版(2007)
関連科目 建築計画,土木・建築設計製図,応用土木・建築設計製図I,II
履修上の
注意事項
 

【授業計画( 建築計画概論 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンスおよび建築計画の範囲
建築計画とは何か,どの範囲を含むのか,この講義を学ぶことの意義,応用などについて説明を行う.
2 住宅計画(1)
住様式や住要求の変容など,住居の変遷を歴史的な住様式を紹介しながら説明する
3 住宅計画(2)
戸建て住宅を設計する際の設計手法やポイントについて,基本的な居室配置計画とともに説明を行う
4 集合住宅の計画(1)
近隣住区論やコミュニティなど,集まって住むことの意義などについて説明する
5 集合住宅の計画(2)
集合住宅を設計する際の設計手法やポイントについて,居室や共用部分の配置計画とともに説明を行う
6 人体寸法
設計をする上で基本となる,座面の寸歩や人の動線計画,各種設備の基本寸法を学んでいく
7 学校建築(1)
学校建築に最低限必要な設備とその基本的な寸法,配置計画についての全体像を説明する
8 学校建築(2)
幼稚園や保育園などの小規模施設の計画手法及び,園庭などの外構も含めた学習環境をどう作って行くのかを,作り手と利用者の立場から学んでいく
9 中間テスト
1回から8回(住宅,集合住宅,人体寸法,学校)までの内容により中間テストを行う
10 図書館の建築(1)
図書館の規模や必要面積・設備などの基本事項について説明を行う
11 図書館の建築(2)
図書館スペースの際重要部分は本棚と閲覧スペースとの関係である.それらとカウンター業務などの職員のスペースと利用者のスペースとをどのように配置するのが望ましいのか,様々な設計例から考えていく
12 病院(1)
病院の規模,種類や必要面積・設備などの基本事項について説明を行う
13 病院(2)
病院の計画においては,居室配置とナースステーションとの関係性が重要である.病室配置の歴史からナースステーションや共用部分,外との関係性など,多様な要素を計画していくための手法を既存施設などを例に説明していく
14 高齢者施設(1)
高齢者施設の規模,種類や必要面積・設備などの基本事項について説明を行う
15 高齢者施設(2)
福祉施設の計画においては,居室配置と食堂などの共用空間との関係性が重要である.居室配置計画や生活時間の過ごし方など,施設計画と生活施設との関連性について既存施設を例に説明していく


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 前期中間試験および前期定期試験を実施する.