【 2013 年度 授業概要】
科   目 景観工学 ( Landscape Design )
担当教員 亀屋 恵三子 准教授
対象学年等 都市工学科・5年・後期・選択・2単位 ( 学修単位II )
学習・
教育目標
A4-S1(100%)
JABEE
基準1(1)
(d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g)
授業の概要
と方針
景観問題は広く環境問題でもあり,工学的観点とも深い結びつきがある.ここでは景観についての基本的考え方,景観計画に必要な基礎知識を理解し,習得した知識を学生自身に発表してもらうことで景観工学についての理解を深めることを目的とする.景観計画に関する基礎概念,景観の工学的な把握法,景観分析手順について理解を深める.



1 【A4-S1】 工学的観点から,景観計画の基礎概念および把握法を理解し説明することができる.
2 【A4-S1】 景観分析の基礎を把握し説明できる.
3 【A4-S1】 景観について学んだ事を発表できる.
4 【A4-S1】 景観の描画技法でスケッチができる
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1 景観の意義や景観工学の成り立ちなどが理解できているか,景観工学に必要な知識・工学的手法や法律などについて理解しているかを定期試験によって評価する.
2 授業で習得した景観に関するテーマで発表ができるか,適切な質問ができるかをプレゼンテーションで評価する.
3 授業で習得した景観に関するテーマで発表ができるか,適切な質問ができるかをプレゼンテーションで評価する.
4 景観の描画技法を用いて,スケッチを描くことができるかレポート課題にて評価する
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成績は,試験70% レポート10% プレゼンテーション20% として評価する.100点満点とし60点以上を合格とする.
テキスト プリント
参考書 景観工学,日本まちづくり協会(理工図書)
景観原論 景観論(土木工学大系13),中村良夫(彰国社)
景観工学,石井一郎 他(鹿島出版会)
関連科目 デザイン工学
履修上の
注意事項
 

【授業計画( 景観工学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンス及び景観工学概論
講義内容,課題,評価方法など教科内容を説明し,景観工学の概要についても説明する
2 景観工学の意味
景観工学の意味を各専門家の理論をもとに説明・整理する.
3 景観の種類
景観の類型,把握モデルを説明する.
4 景観の分析
角度や視覚による景観の見え方の違いについて解説する
5 「景観法」制定の動き
「景観法」制定の背景と経緯について解説する.
6 都市景観の構造的問題点
景観法を受けての都市景観の問題点を社会問題や経済的な問題より総合的に理解する.
7 自然景観
生態系のシステムの一つとしての山林や植栽技術などを含めた景観整備を説明する.
8 水辺のデザイン1
都市における親水空間や水辺のまちなみについて説明する
9 水辺のデザイン2
ダムの整備手法を中心に説明する
10 道路景観1
道路の景観設計の留意点やストリートファニチャー,舗装などについて説明する.
11 道路景観2
道路の幅員や中央帯,擁壁などのデザインから景観工学の手法を説明する.
12 橋梁景観とトンネル景観
橋梁やトンネルの景観設計についての概要や手法を説明する.
13 都市景観・アーバンデザイン
街並み景観,都市における景観のデザインについて実例を交えて解説する.
14 景観描画
景観における色彩計画やスケッチなどの具体的な技法について説明する.景観の描画技法を用いて,スケッチの演習を行いレポート課題を行う
15 景観工学についての総括
これまで学習した要点を振り返ると共に,これからの景観デザインについてディスカッションをしながら,景観工学についての理解を深める


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 後期定期試験を実施する.