【 2013 年度 授業概要】
科   目 都市工学実験実習 ( Laboratory Work in Civil Engineering )
担当教員 酒造 敏廣 教授,高科 豊 准教授,鳥居 宣之 准教授,上中 宏二郎 准教授,新人教員
対象学年等 都市工学科・3年・通年・必修・3単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A4-S2(10%) A4-S3(10%) B1(10%) C1(30%) C4(30%) D1(10%)
授業の概要
と方針
2年次までに学習した構造力学,材料学,ならびに,3年次に並行して開講される土質力学Iなど土木工学の専門基礎科目の一層の理解を深めるため,各専門分野の実験実習を行う.また,実験実習班は少人数で行い,各専門分野のシミュレーション模型や実験装置で理論の理解と実際問題への応用能力を養う.



1 【A4-S2】 セメントの強さ試験ができるようになる.RC梁の破壊形式や耐力等を理解できる.はりやトラスの変形特性を理解できる.また,はりの固有振動を理解できる.
2 【A4-S3】 土の含水比試験,土粒子の密度試験,土の液性限界・塑性限界試験,突固めによる土の締固め試験,粒度試験,圧密試験,透水試験ができるようになるとともに試験目的と結果の活用を理解できる.
3 【B1】 実験内容についてのプレゼンテーションができる.
4 【C1】 実験結果を適切に処理し計算書,図・表が書ける.
5 【C4】 期限内に実験報告書が書ける.
6 【D1】 実験内容についてのプレゼンテーションができる.
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1 実験レポートの内容により評価する.実験目的,実験方法,実験結果,考察が書けておれば合格とする.
2 実験レポートの内容(実験目的,方法,結果,考察等が適切に書けているか否か)で評価する.
3 実験内容についてのプレゼンテーションを行い,発表構成40%,発表内容40%,発表時間20%で評価する
4 各テーマ毎の報告書の内容で評価する.
5 各テーマ毎の報告書の提出状況で評価する.
6 実験内容についてのプレゼンテーションを行い,その発表内容で評価する.
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成績は,レポート80% プレゼンテーション20% として評価する.レポート,プレゼンテーションにより評価する.土質実験40%,構造実験・材料実験40%,プレゼンテーション20%で評価する.100点満点とし,60点以上を合格とする.
テキスト 「土木材料実験指導書」:土木学会
「土質試験 基本と手引き」:地盤工学会
「レポート作成の手引き」: 都市工学科 (配布済み)
参考書  
関連科目 土質力学I,材料学,構造力学,コンクリート工学
履修上の
注意事項
クラスを3班の少人数に編成して,各実験室へ週ごとに巡回する.実験実習は1年から5年まで継続して受講し,専門分野の履修内容を実践するものとなっている.

【授業計画( 都市工学実験実習 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 オリエンテーション1
担当教員ごとに,実験内容,実験場所,スケジュール,諸注意などを説明する.
2 土質実験1:土の含水比試験
土質試験の基礎,土質試験に用いる試料の調整と取扱い,レポートの作成方法について説明し,土の諸試験の基本となる含水比を調べる.
3 土質実験2:土粒子の密度試験
土塊の骨組みを作っている土粒子の密度を調べる.
4 土質実験3:土の液性限界・塑性限界試験
土が半固体から塑性体,塑性体から液体へと移り変わるときの含水比を調べる.
5 実験結果のまとめ・演習1
実験結果の考察に必要なデータ整理方法,結果の表し方,レポートのまとめ方について演習を行う.
6 土質実験4:突固めによる締固め試験
土を一定の方法によって締め固め,最適含水比と最大乾燥密度を調べる.
7 土質実験5:土の粒度試験(1)
土を構成している土粒子の粒径の分布状態である粒度を調べる.(沈降分析,浮ひょうの検定)
8 土質実験6:土の粒度試験(2)
土を構成している土粒子の粒径の分布状態である粒度を調べる.(ふるい分析)
9 実験結果のまとめ・演習2
実験結果の考察に必要なデータ整理方法,結果の表し方,レポートのまとめ方について演習を行う.
10 土質実験7:土の圧密試験
粘性土の圧密定数(圧密係数,体積圧縮係数,圧縮指数,透水係数など)を調べる.
11 土質実験8:土の透水試験
室内試験によって,土が水を通しやすいか否かを表す透水係数を調べる.
12 実験結果のまとめ・演習3
実験結果の考察に必要なデータ整理方法,結果の表し方,レポートのまとめ方について演習を行う.
13 材料実験1:セメントの強さ試験とデ−タ解析01
セメントの強さをモルタルを作成し,実験条件を変えるとともに,その影響を考察するための供試体を作成する.
14 材料実験2:鉄筋コンクリ−ト梁の作成
曲げ・せん断を受けるRC梁を作成する.
15 実験結果のまとめ・演習4
実験結果の考察に必要なデータ整理方法,結果の表し方,レポートのまとめ方について演習を行う.
16 オリエンテーション2
担当教員ごとに,実験内容,実験場所,スケジュール,諸注意などを説明する.
17 材料実験3:鉄筋コンクリ−ト梁の作成と載荷試験01
数量化分析を行い,実験で得られた強さ試験のデ−タ解析を行う.
18 材料実験4:鉄筋コンクリ−ト梁の作成と載荷試験02
RC梁の裁可試験を行い,梁の破壊形式や耐力等を検討する.
19 材料実験5:細骨材の有機不純物試験
山砂,川砂に含まれる不純物を検討する.
20 実験結果のまとめ・演習5
実験結果の考察に必要なデータ整理方法,結果の表し方,レポートのまとめ方について演習を行う.
21 材料実験6:細骨材の塩化物含有量試験
海砂の塩分,骨材の強靱性を検討する.
22 構造実験1:部材断面の性質
断面の形状が変形に与える影響について理解する.また,相反定理も併せて学習する.
23 構造実験2:はりの曲げ応力試験
はり内部に作用する曲げ応力の分布を把握する.
24 実験結果のまとめ・演習6
実験結果の考察に必要なデータ整理方法,結果の表し方,レポートのまとめ方について演習を行う.
25 構造実験3:はりの曲げ振動特性
はりの曲げ振動実験を行って,変位・ひずみの時刻歴応答を測定する.振動波形から,振動数,固有周期,減衰定数を求めて,実験値と理論値を比較する.
26 構造実験4:骨組構造の変形特性
ラ−メンまたはトラスの模型に荷重を作用させて,各部の変位を計測する.また,変形の理論値と実験値を比較する.
27 プレゼンテーション:1
プレゼンテーションの要領の説明・パワーポイントファイルの作成法の説明・資料の収集
28 プレゼンテーション:2
プレゼンテーション用のパワーポイントファイルの作成
29 プレゼンテーション:3
プレゼンテーション用のパワーポイントファイルの作成および発表練習
30 プレゼンテーション:4
実験内容に関するプレゼンテーションをプロジェクターを用いて行う.


中間試験および定期試験は実施しない.