【 2013 年度 授業概要】
科   目 歴史 ( History )
担当教員 町田 吉隆 教授
対象学年等 電子工学科・1年・通年・必修・2単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
C3(100%)
授業の概要
と方針
日本の歴史を時代を象徴する人物の視点から学ぶ.そこから各時代の社会の特色を探ることを目標とする.古代,中世,近世,近代という時代区分の意味をその社会の特性から捉える作業が必要になる.



1 【C3】 古代,中世,近世,近代の各時代を,世界情勢と日本社会の変容を関連させながら理解することができる.
2 【C3】 具体的な史料や歴史叙述に基づいて,歴史的事件や事象の内容と因果関係を説明することができる.
3 【C3】 歴史的事件や事象の内容と因果関係を,正確かつ丁寧に解説,表現することができる.
4 【C3】 史跡や文化財および近代化遺産について,実地に調査して,その作成過程を説明することができる.
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1 日本の各時代について世界情勢と日本社会の変容に関する理解を中間試験および定期試験で評価する.
2 授業で扱った歴史的事件や事象の内容と因果関係についての理解を,中間試験および定期試験で評価する.
3 授業で扱った歴史的事件や事象の内容と因果関係についての理解を,歴史プリントおよびノート検査で評価する.
4 各自が興味を持つテーマにしたがって,史跡や文化財および近代化遺産について,実地に調査して,作成するレポートの内容で評価する.
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成績は,試験70% レポート20% 歴史プリント、ノート10% として評価する.到達目標1,2,3については中間および定期試験4回の平均点で評価する.また到達目標3については歴史プリント作成およびノート検査で評価する.到達目標4についてはレポートで評価する.これらを総合して100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 『詳説日本史』:石井進・五味文彦・笹山晴生・高埜利彦ほか著(山川出版社)
『最新日本史図表』外園豊基編集代表(第一学習社)
参考書 『日本史B用語集』(山川出版社)
『角川日本史辞典』(角川書店)
関連科目 歴史(2年)・日本史(5年)・世界史(5年)
履修上の
注意事項
中学校までで学んだ知識に基づく内容だが,教科書を授業前に読んでおくことを期待する.授業に参加する姿勢の乏しい者については個別に注意する.

【授業計画( 歴史 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 導入−日本の歴史を学ぶ意味とは何か
日本の歴史と世界とのつながりを事例に基づいて確認する.
2 日本列島の東と西
日本の歴史における地域的差異を,具体的な事例に基づいて理解する.
3 日本の古代(1)
4世紀から12世紀までの日本の歴史の概略を理解する.
4 日本の古代(2)
4世紀から5世紀の東アジアと日本の動きを,巨大古墳の造営と関連させて理解する.
5 日本の古代(3)
「ワカタケル大王」を例に,ヤマト政権の支配のしくみを,地方の有力豪族と東アジア世界との関連から理解する.
6 日本の古代(4)
7世紀から8世紀にかけて成立した律令国家における社会のしくみを理解する.
7 日本の古代(5)
律令国家における仏教の多様な側面を,「行基」を例に理解する.
8 中間試験
第1週から第7週までの内容について試験を行う.
9 中間試験の解答とまとめ
中間試験の内容について解説する.4世紀から12世紀までの日本社会の動きを,東アジア世界とのつながりから理解する.
10 日本の中世(1)
13世紀から16世紀までの日本の歴史の概略を理解する.
11 日本の中世(2)
13世紀に鎌倉幕府の支配が動揺する過程を,東アジア世界との関連から理解する.
12 日本の中世(3)
執権「北条時宗」の視点から,元寇襲来前後の社会の変容を理解する.
13 日本の中世(4)
14世紀の日本社会の混乱を,経済のしくみと東アジア情勢の変容から理解する.
14 日本の中世(5)
15世紀前半の東アジアの動きと関連させて,「足利義満」の支配のしくみを理解する.
15 日本の中世(6)
15世紀後半からの戦国時代の社会を,経済のしくみと東アジア情勢の変容から理解する.
16 定期試験の解答とまとめ
定期試験の内容について解説する.13世紀から16世紀までの日本社会の動きを,東アジア世界とのつながりから理解する.
17 鎖国とは何か(1)
江戸幕府の政策から,17世紀から19世紀前半までの近世日本社会の特徴を理解する.
18 鎖国とは何か(2)
世界との文化交流の視点から17世紀から19世紀前半までの近世日本社会の特徴を理解する.
19 日本の近世(1)
江戸時代の経済のしくみを,18世紀の藩政改革の実態から理解する.
20 日本の近世(2)
米沢藩主「上杉治憲」の藩政改革から,18世紀の社会変容を理解する.
21 日本の近世(3)
大阪の商人「木村兼葭堂」の生活から,18世紀の社会変容を理解する.
22 日本の近世(4)
江戸の医師「杉田玄白」などによる翻訳事業から,18世紀の社会変容を理解する.
23 中間試験
第16週から第22週までの内容について試験を行う.
24 中間試験の解答とまとめ
中間試験の内容について解説する.17世紀から19世紀前半までの日本社会の動きを,世界とのつながりから理解する.
25 日本の近代(1)
19世紀後半から20世紀前半までの日本の歴史について,概略とその特質を理解する.
26 日本の近代(2)
初代内閣総理大臣となる「伊藤博文」の足跡から,日本近代国家の成立過程と変容を理解する.
27 日本の近代(3)
大日本国憲法の成立過程とその特色から,近代社会の理想像と実態の乖離につい考える.
28 敗戦と近代化(1)
敗戦後の社会変容を日本国憲法草案の起草にかかわった「ベアテ・シロタ・ゴードン」の視点から理解する.
29 敗戦と近代化(2)
日本国憲法成立の過程と,日本社会が新憲法を受容する過程の対比から,日本における近代化の特色を理解する.
30 敗戦と近代化(3)
近代日本社会の特色から,今後の日本社会のあるべき変容を考える.


前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する.