【 2012 年度 授業概要】
科   目 土質力学 ( Soil Mechanics )
担当教員 鳥居 宣之 准教授
対象学年等 都市工学科・4年・前期・必修・2単位 ( 学修単位II )
学習・
教育目標
A4-S1(20%) A4-S2(80%)
JABEE
基準1(1)
(d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g)
授業の概要
と方針
土質力学の基本概念を3年に引き続き学び,擁壁,斜面安定,基礎等の実際面への適用についても理解する.その際,都市工学実験実習(土質系実験)と並行して授業を進めることで内容の理解を助ける.



1 【A4-S2】 土のせん断の概念とそれらを調べる土質実験の原理について理解できる.
2 【A4-S1】 擁壁に作用する土圧を算定する概念について理解できる.
3 【A4-S1】 斜面の安定計算ができる.
4 【A4-S2】 地表面に荷重が作用した場合の地盤内の応力分布特性が理解できる.
5 【A4-S2】 地盤の支持力と基礎の沈下量の評価方法が理解できる.
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1 土のせん断とそれらを調べる土質実験の原理について理解できているかを中間試験,授業中の小テストおよびレポート課題で評価する.
2 クーロン土圧,ランキン土圧ならび擁壁の安定性評価について理解できているかを中間試験,授業中の小テストおよびレポート課題で評価する.
3 平面すべり,円弧すべりについて理解できているかを定期試験,授業中の小テストおよびレポート課題で評価する.
4 地表面に荷重が作用した場合の地盤内の応力について理解できているかを定期試験,授業中の小テストおよびレポート課題で評価する.
5 地盤の支持力と基礎の沈下量の評価方法を理解できているかを定期試験,授業中の小テストおよびレポート課題で評価する.
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成績は,試験80% レポート10% 小テスト10% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.試験成績は中間試験と定期試験の平均点とする.
テキスト 「土質力学」:西田一彦,福田 護,竹下貞雄,山本和夫,澤 孝平,佐々木清一,西形達明共著(鹿島出版会)
「わかる土質力学220問」:安田進,片田敏行,後藤聡,塚本良道,吉嶺充俊(理工図書)
参考書 「地盤工学(第2版)」:澤孝平編著(森北出版)
「図解土質力学−解法のポイント−」:今西清志,安川郁夫,立石義孝(オーム社)
関連科目 土質力学(3年),数学I,数学II,物理,都市工学実験実習(土質系実験)
履修上の
注意事項
基本的な概念の理解が大切ですので,各自十分に復習すること.

【授業計画( 土質力学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 土のせん断(1)
土のせん断強さの概念ならびに地盤内の応力表示方法について学習する.
2 土のせん断(2)
破壊時の応力状態を表すモールの応力円ならびに土が外力を受けて破壊する状態を定義する土の破壊規準について学習する.
3 土のせん断(3)
土のせん断強さを求めるための様々な土質試験法について学習する.
4 土のせん断(4)
砂ならびに粘土のせん断特性について学習する.
5 土圧(1)
擁壁を対象構造物として,静止土圧,主働土圧,受働土圧の考え方を学習する.さらに,壁体に作用する土圧理論の1つであるクーロンの土圧理論について学習する.
6 土圧(2)
壁体に作用する土圧理論の1つであるランキンの土圧理論について学習する.
7 土圧(3)
擁壁の安定性評価手法について学習する.
8 中間試験
第1〜7回までの中間試験
9 斜面安定(1)
斜面の安定性評価手法の1つである平面すべり面に対する安定解析法について学習する.
10 斜面安定(2)
斜面の安定性評価手法の1つである円形すべり面に対する安定解析法について学習する.
11 地盤内応力(1)
集中荷重ならびに無限長の分布荷重が作用する際の地盤内の応力の変化を計算するための手法について学習する.
12 地盤内応力(2)
有限長の分布荷重が作用する際の地盤内の応力の変化を計算するための手法について学習する.
13 地盤の支持力(1)
構造物の基礎形式ならびに沈下量の算定方法について学習する. 
14 地盤の支持力(2)
浅い基礎の支持力算定方法について学習する.
15 地盤の支持力(3)
深い基礎の支持力算定方法について学習する.


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 前期中間試験および前期定期試験を実施する.