【 2012 年度 授業概要】
科   目 通信工学II ( Telecommunication Engineering II )
担当教員 中村 佳敬 講師
対象学年等 電気工学科・5年・後期・選択・2単位 ( 学修単位II )
学習・
教育目標
A4-E3(100%)
JABEE
基準1(1)
(d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g)
授業の概要
と方針
ローカルエリアネットワークの構築,管理,運営に必要な基本技術について,TCP/IPプロトコルを中心に解説する.



1 【A4-E3】 TCP/IP通信に関する基礎用語の説明ができる.
2 【A4-E3】 TCP/IP通信のしくみが説明できる.
3 【A4-E3】 2進数,16進数,10進数の変換ができる.
4 【A4-E3】 IPアドレスのクラス分けとサブネットの作成ができる.
5 【A4-E3】 ルータの役割について説明ができる.
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1 TCP/IP通信に関する基礎用語の説明ができるか中間試験で60%以上正解を合格として評価する.
2 LANにおけるデータ伝送のしくみについてのレポートを電子メールで提出させて60%以上正解を合格として評価する.
3 2進数,16進数,10進数の変換ができるか定期試験で60%以上正解を合格として評価する.
4 IPアドレスのクラス分けとサブネットの作成ができるか定期試験で60%以上正解を合格として評価する.
5 ルータの役割について説明ができるか定期試験で60%以上正解を合格として評価する.
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成績は,試験80% レポート20% として評価する.到達目標1,2,3,4,5の試験80%,到達目標1,2,3,4,5のレポート20%で評価する.なお,試験成績は,中間試験と定期試験の平均点とする.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 「無線工学」:(電気通信振興会)
WEBテキスト
プリント
参考書 「IP-VPNのしくみ」:芝田道著(日本実業出版社)
「図解でわかるLANのすべて」:小泉修著(日本実業出版社)
関連科目 電子回路I,電子回路II
履修上の
注意事項
通信工学を学習するにあたり,数学,物理,電気磁気学をはじめその他多くの専門基礎の理解が必要です.また,通信工学と発展的につながる教科として電子回路I,電子回路IIなどを履修しておくことが望ましい.

【授業計画( 通信工学II )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ネットワークの概要
2台のコンピュータの接続,コンピュータ同士の接続のメリット,LANとは何かなどネットワークの基礎について解説する.
2 OSI参照モデルとTCP/IPモデル
プロトコルとは何か,OSI参照モデルの機能および世界標準のTCP/IPプロトコルの概要について解説する.
3 ローカルエリアネットワークの概要
ローカルエリアネットワーク(LAN)とは何か,何ができるのかを解説する.LAN環境において,ネットワークコマンドpingを使って相手のコンピュータに接続できることを確認してみる.
4 LANの形態とプロトコル
コンピュータから見たLANの分類,LANの配線形態およびそのプロトコルについて解説する.
5 LANにおけるデータ伝送のしくみ
LANの構造,LANの伝送方式,LANの通信方式およびアクセス方式について解説する.
6 さまざまなLAN規格とMACアドレス
10BASE−T,ATM−LAN,無線LANなどさまざまなLANとMACアドレスについて解説する.
7 イーサネット,FDDI,トークンリング
イーサネット,FDDI,トークンリングについて解説する.
8 中間試験
1回目から7回目までの内容を試験.
9 中間試験回答,ローカルエリアネットワークの設計
中間試験の解答について解説する.ローカルエリアネットワークを構築するために必要なハードとソフトおよび留意点について解説する.
10 IPアドレスとサブネット
ネットワークアドレスとホストアドレス,IPアドレスのクラス分け,およびサブネットマスクの意味について解説し,その計算方法を演習する.
11 ルーティングとアドレッシング
ルーティングとアドレッシングの概念,ルータの機能,ルータによるルーティングの実際などについて解説する.ネットワークコマンド tracertを用いてIPデータが実際どのようなルートを通るか調査を行う.
12 トランスポート層
トランスポート層プロトコルであるTCPとUDPについて詳しく解説する.
13 セッション層
セッション層について詳しく解説する.
14 プレゼンテーション層
プレゼンテーション層について詳しく解説する.
15 アプリケーション層
アプリケーション層のプロトコルについて,TELNET,FTP,DHCPなどを解説する.


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 後期中間試験および後期定期試験を実施する.