【 2012 年度 授業概要】
科   目 河川工学 ( River Engineering )
担当教員 宇野 宏司 准教授
対象学年等 都市工学専攻・1年・後期・選択・2単位
学習・
教育目標
A4-AS1(20%) A4-AS2(60%) A4-AS4(20%)
JABEE
基準1(1)
(d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g)
授業の概要
と方針
本講義では河川における土砂移動現象を理解するのに必要な知識,原理,ならびに土砂輸送量の具体的な算定方法,河川地形の特徴について学ぶ.



1 【A4-AS1】 1次元不等流計算ができる.
2 【A4-AS2】 土砂の基本諸量を理解し説明できる.
3 【A4-AS2】 掃流砂に関する理論について理解し,説明できる.
4 【A4-AS2】 浮遊砂に関する理論について理解し,説明できる.
5 【A4-AS4】 河川地形の特徴,形成過程について理解し,説明できる.
6 【A4-AS4】 河川植生の有する機能について理解し,説明できる.
7 【A4-AS4】 流域マネジメントについて理解し,説明できる.
8 【A4-AS1】 土砂流出の予測法について理解し,説明できる.
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1 1次元不等流計算について理解できているかどうか,レポートで評価する.
2 土砂の基本諸量について理解できているかどうか,中間試験で評価する.
3 掃流砂に関する理論について理解できているかどうか,中間試験及びレポートで評価する.
4 浮遊砂に関する理論について理解できているかどうか,定期試験及びレポートで評価する.
5 河川地形の特徴,形成過程について理解できているかどうか,定期試験で評価する.
6 河川植生の有する機能について理解できているかどうか,定期試験で評価する.
7 流域マネジメントについて理解できているかどうか,定期試験及びレポートで評価する.
8 土砂流出の予測法について理解できているかどうか,定期試験及びレポートで評価する.
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成績は,試験85% レポート15% として評価する.100点満点で60点以上を合格とする.試験成績は中間試験と定期試験の平均点とする.
テキスト 配布プリント
参考書 「流砂の水理学」:吉川秀夫,(丸善)
「土砂水理学I」:河村三郎,(森北出版)
「山地河川における河床変動の数値計算法」:(社)砂防学会編,(山海堂)
「渓流生態砂防学」:太田猛彦・高橋剛一郎,(東京大学出版会)
「河川工学」:室田明(技報堂出版)
関連科目 水理学(本科S3,S4),環境水工学I(本科S4)
履修上の
注意事項
数学,物理学,水理学を十分に理解しておくこと

【授業計画( 河川工学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンス,土砂水理学とは
シラバスの内容説明を行う.土砂水理学の歴史,トピックスについて述べる.
2 開水路水理学の復習
河川工学を学ぶ上で必要な用語や公式について解説し,計算演習を行う.
3 1次元不等流計算(1)
水流の支配方程式(連続式と運動方程式)について解説する.
4 1次元不等流計算(2)
1次元不等流の具体的な計算手法について解説し,不等流計算に関するレポートを課す.
5 河床構成材料の性質
土砂の粒径・比重・安息角,土砂の沈降特性について解説する.
6 掃流砂(1)
掃流砂の運動過程及び限界掃流力について解説する.
7 掃流砂(2)
掃流砂の具体的な計算手法について解説し,掃流砂量計算に関するレポートを課す.
8 中間試験
1〜7回目の講義内容について,中間試験で評価する.
9 浮遊砂(1)
浮遊砂の拡散方程式,基準点濃度について解説する.
10 浮遊砂(2)
浮遊砂の具体的な計算手法について解説し,浮遊砂量計算に関するレポートを課す.
11 河床形態
河川の縦横断面形状の特徴,小規模・中規模河床形態について解説する.
12 植生水理
植生による流速低減効果や土砂補足機能等について解説する.
13 流砂系マネジメント
流砂環境復元のための流砂系マネジメントについて,その目的・概念と環境影響方法について,実社会での取り組みを踏まえて解説する.
14 土砂流出の予測法
土砂流出システム,予測モデルについて解説し,実社会での適用例について紹介する,
15 21世紀の川づくり
河川工学における最新の話題,展望等について実社会での取り組みを踏まえて解説する.


本科目の修得には,30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である. 後期中間試験および後期定期試験を実施する.電卓を持参のこと