【 2011 年度 授業概要】

科　　　目			環境生態 ( Ecology of Land Plants )
担当教員			宇野 宏司 准教授
対象学年等			都市工学科・5年・前期・必修・2単位 ( 学修単位II )
学習・ 教育目標			A2(100%)
JABEE 基準1(1)			(c),(d)1
授業の概要 と方針			都市工学において，環境問題への取り組みや生態系への配慮はなくてはならないものになっている．本講義では，生態学と都市工学の学際領域における基礎知識，技術体系について学ぶことを目的とする．
到 達 目 標		1	【A2】 生態工学の基本概念・用語について理解し，説明できる．
		2	【A2】 生物多様性の重要性について理解し，説明できる．
		3	【A2】 ビオトープの機能について理解し，説明できる．
		4	【A2】 各種生態系の機能と役割について理解し，説明できる．
		5	【A2】 環境保全と防災の両立の重要性について理解し，説明できる．
		6	【A2】 生物圏と人間活動の関わりについて理解し，説明できる．
		7	【A2】 環境生態学に関する時事問題について自分の意見を論理的に述べることができる．
		8
		9
		10
評 価 方 法 と 基 準	到 達 目 標 毎	1	生態工学の基本概念・用語について理解しているか，中間試験で評価する．
		2	生物多様性の重要性について理解しているか，中間試験で評価する．
		3	ビオトープの機能について理解しているか，中間試験で評価する．
		4	各種生態系の機能と役割について理解しているか，定期試験で評価する．
		5	環境保全と防災の両立の重要性について理解しているか，定期試験で評価する．
		6	生物圏と人間活動の関わりについて理解しているか，定期試験で評価する．
		7	環境生態学に関する時事問題について自分の考えを論理的に述べることができるか，レポートで評価する．
		8
		9
		10
	総 合 評 価		成績は，試験85%　レポート15%　として評価する．100点満点で60点以上を合格とする．試験成績は中間試験と定期試験の平均点とする．
テキスト			「生態環境リスクマネージメントの基礎」（オーム社）
参考書			「生物保全の生態学」鷲谷いづみ（共立出版） 「保全生物学」樋口広芳（東京大学出版会） 「ゼロからわかる生態学」松田裕之（共立出版） 「生態と環境」松本忠夫（岩波書店） 「環境保全・創出のための生態工学」須藤隆一（丸善）
関連科目			生物（S3），環境基礎化学（S4）
履修上の 注意事項

【授業計画（ 環境生態 ）】

回	上段：テーマ／下段：内容（目標、準備など）
1	授業ガイダンス，なぜ生態系を守るのか？
	シラバス内容の説明，生態系とは何か，生物多様性とは何か，我が国の取り組みを踏まえて解説する．
2	環境リスクの予防的管理
	環境リスクと生態環境リスクマネージメントの必要性について解説する．
3	生態系保全
	従来の生態系保全の考え方とリスクマネジメントの必要性について解説する．
4	リスクマネジメントの基本手順(1)
	リスクマネジメントの基本手順について解説する．
5	リスクマネジメントの基本手順(2)
	リスクマネジメントの基本手順について解説する．
6	レッドデータブックと環境影響評価
	レッドデータブックの基準，実例を紹介する．
7	合意形成と技術者の役割
	リスクコミュニケーションの基本と技術者の役割について解説する．
8	中間試験
	第1回〜第7回で解説した事柄について中間試験を実施する．
9	森林・耕地生態系の保全と管理
	森林・耕地生態系の機能と役割について，実社会での取り組みを踏まえて解説する．
10	ダム・湖沼生態系の保全と管理
	ダム・湖沼生態系の機能と役割について，実社会での取り組みを踏まえて解説する．
11	河川生態系の保全と管理
	河川生態系の機能と役割について，実社会での取り組みを踏まえて解説する．
12	湿地・干潟生態系の保全と修復
	湿地・干潟生態系の機能と役割について，実社会での取り組みを踏まえて解説する．
13	都市生態系の保全と修復
	ビオトープをはじめとする都市生態系の機能と役割について実社会での取り組みを踏まえて解説する．
14	環境保全と防災
	環境保全と防災の両立について，その課題と実社会での取り組みを解説する．
15	生物圏と人間活動
	地球生態系における物質循環と人間活動について解説する．
備 考	本科目の修得には，30 時間の授業の受講と 60 時間の自己学習が必要である． 前期中間試験および前期定期試験を実施する．環境生態についての時事問題に関するレポートを課す．