【 2010 年度 授業概要】
科   目 電子工学実験実習 ( Laboratory Work in Electronic Engineering )
担当教員 藤本 健司 准教授, 笠井 正三郎 教授,戸崎 哲也 准教授,尾山 匡浩 助教
対象学年等 電子工学科・4年・通年・必修・4単位 ( 学修単位I )
学習・
教育目標
A4-D1(10%) A4-D3(10%) A4-D4(20%) B1(10%) C1(10%) C2(10%) C4(20%) D1(10%)
JABEE
基準1(1)
(b),(d)1,(d)2-a,(d)2-b,(d)2-c,(d)2-d,(e),(f),(g),(h)
授業の概要
と方針
電子工学実験実習1〜3年で習得した電子工学に関する基礎原理や測定技術,また,座学を通じて修得した知識を活用し,より高度な実験技術を修得する.前期は1クラスを10班に分け,半期を通じて班単位で各目的を達成出来るように構想から実現まで一貫して取り組む.後期は4班に分け,班単位で実験実習を行う.4班並列に異なる実験実習を行うため,各班で実施する実験実習テーマの週は異なるが,1年間で行う実験実習のテーマは同じである.



1 【B1】 実験内容を適切に文章で表現できる.
2 【C1】 実験結果を解析し適切に図・表で表現できる.
3 【C2】 与えられた課題について解決方法を提示できる.
4 【C4】 グループで協調して実験実習に挑み,期限内に実験報告書を提出できる.
5 【D1】 機器の取り扱いに注意し,安全に実験に取り組むことが出来る.
6 【A4-D1】 簡単なアナログ回路の動作原理が理解できる.また,簡単なアナログ回路が設計できる.
7 【A4-D3】 簡単なシーケンス制御回路を構築できる.
8 【A4-D4】 原紙プログラムが目的プログラムに変換される仕組みが理解できる.
9 【A4-D4】 各種サーバの仕組みを理解し,LANの構築を行うことができる.
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1 適切な文章表現で的確に実験報告書が作成できているかを実験報告書で評価する.
2 実験結果を解析し適切に図・表で表現できるかを実験報告書で評価する.
3 前期実験課題のプレゼンテーションにて評価する.
4 実験への取り組みと達成度,また,実験報告書が期限内に提出されているかどうかで評価する.
5 機器の取り扱いに注意し,安全に実験に取り組むことが出来るかどうか,実験への取り組みと達成度で評価する.
6 簡単なアナログ回路の動作原理が理解できているか,また,回路の設計が出来るかを実験の取り組みと達成度及び実験報告書で評価する.
7 各種センサとPLCを用いて簡単なシーケンス制御回路が実現できるか,実験の取り組みと達成度および実験報告書で評価する.
8 小数命令セットを持つ仮想CPUのコンパイラを作成することにより,到達目標が達成できているか実験の取り組みと達成度および実験報告書で評価する.
9 各種サーバの仕組みを理解し,LANを構築できるか,実験の取り組みと達成度および実験報告書で評価する.
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成績は,実験報告書50% 取り組みと達成度50% として評価する.成績は,実験報告書50%,各テーマごとの取り組みおよび達成度50%として評価し,前期と後期をそれぞれ50点ずつとし,100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 「電子工学科・第4学年実験実習シラバス(計画書)」:プリント
「電子工学科・第4学年実験実習指導書」:プリント
「電子工学科・安全の手引き」:プリント
参考書 「知的な科学・技術文章の書き方」:中島利勝,塚本真也(コロナ社)
関連科目 電子工学実験実習(本科5年),その他実験テーマの関連教科
履修上の
注意事項
実験報告書が1通でも未提出の場合,または提出期限に遅れた実験報告書が全提出報告書の1/3を超える場合は原則として不合格とする.なお,詳細は配布する実験計画書と第1週目のガイダンスで説明する.

【授業計画( 電子工学実験実習 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ガイダンス,安全教育,前期実験テーマの概要説明
電子工学実験実習シラバス(実験実習計画書前期分)を配布し,実験の進め方,評価方法,レポートの作成・提出方法,班構成,実施日などの説明をする.また,当学年の安全に関する全般的な注意事項を説明する.その後,テーマの概要とテーマに関係する安全に対する注意事項の説明を行う.
2 基礎実験
PICマイコンによる車輪型ロボットの概要とアセンブラプログラミングの復習
3 基礎実験
ブレッドボードを用いた基礎実験
4 基礎実験
ブレッドボードを用いた基礎実験
5 エンジニアリングデザインについての講演
企業で実際に開発業務に携わっている人に来ていただき,エンジニアリングデザインについて講演を行っていただく.
6 新規製作ロボットの構想デザイン
与えられた仕様に対する要求分析と実現方法の検討
7 新規製作ロボットの構想デザイン
システム構成の検討
8 設計
基本構想をどのように実現させるか.使用素子の選定
9 設計
ハードウェア,ソフトウェアの切り分け,各部の具体的な設計
10 製作
ハードウェア:基板レイアウト, ソフトウェア:プログラムのチャート化など.
11 製作
実際に製作
12 製作
実際に製作
13 実装・調整,プログラムのデバッグ
実装・調整,プログラムのデバッグ
14 コンテスト
各班ごとに,製作したものについてプレゼンを行い,競技により優劣を競う.
15 まとめ
前期実験について,まとめを行う.
16 後期実験テーマのガイダンス
詳細な電子工学実験実習シラバス(実験実習計画書後期分)を配布し,評価方法,レポートの作成・提出方法,班構成などの説明をする.また各テーマの概要とテーマに関係する安全に対する注意事項の説明を行う.
17 シーケンス制御
ラダー図入力によるシーケンス制御の基礎
18 シーケンス制御
ディスクリート素子によるシーケンス制御の実現
19 シーケンス制御
PLCによるシーケンス制御の応用
20 ネットワーク環境の構築
WWWサーバ,ftpサーバの構築
21 ネットワーク環境の構築
DNSサーバ,メールサーバの構築
22 ネットワーク環境の構築
小規模LANの構築
23 アナログ回路の設計
増幅回路の実験
24 アナログ回路の設計
発振回路の実験
25 アナログ回路の設計
アクティブフィルターの実験
26 コンパイラ
コンパイラ1(字句解析)
27 コンパイラ
コンパイラ2(構文解析1)
28 コンパイラ
コンパイラ3(構文解析2)
29 特別実験
各担当教官が特別に準備した実験を行ったり,企業から講師を招いて講演会を開催したり,工場見学や電子産業に関連した内容のビデオ鑑賞を行う.
30 まとめ
各大テーマごとに,実験とレポートの講評を行う.


中間試験および定期試験は実施しない.前期は10班に分かれて,同時進行とする.後期は,4班に分かれて4つのテーマを3週ずつ回る. 第1班はA→B→C→D,第2班はB→C→D→A,第3班はC→D→A→B,第4班はD→A→B→Cと大テーマを巡回する.