【 2010 年度 授業概要】
科   目 生物 ( Biology )
担当教員 田中 勉 非常勤講師
対象学年等 電子工学科・2年・前期・必修・1単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A2(100%)
授業の概要
と方針
本講義では,生物学の中でも特に,生物学と化学の融合領域を中心に講義を行う.生物学と化学の基礎となる細胞生物学,生化学,分子生物学の基礎を学習し,それをもとに生物工学の基礎について学ぶ.また,実際の遺伝子工学,細胞工学技術等を,社会(実用性)との関連性を含めて学習する



1 【A2】 細胞生物学の基礎(細胞・遺伝子・タンパク質)を理解する.
2 【A2】 生化学の基礎(エネルギー・触媒作用・生合成・酵素反応)を理解する.
3 【A2】 分子生物学の基礎(DNA複製・RNA転写・タンパク質合成)を理解する.
4 【A2】 生物工学の基礎(遺伝子工学・細胞工学・微生物培養工学)を理解する.
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1 細胞生物学の基礎(細胞・遺伝子・タンパク質)についての理解度を,中間試験および小テストによって評価する.小テストは,翌週に前回授業内容について行う.
2 生化学の基礎(エネルギー・触媒作用・生合成・酵素反応)についての理解度を,中間試験および小テストによって評価する.小テストは,翌週に前回授業内容について行う.
3 分子生物学の基礎(DNA複製・RNA転写・タンパク質合成)についての理解度を,定期試験および小テストによって評価する.小テストは,翌週に前回授業内容について行う.
4 生物工学の基礎(遺伝子工学・細胞工学・微生物培養工学)についての理解度を,定期試験および小テストによって評価する.小テストは,翌週に前回授業内容について行う.
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成績は,試験80% 小テスト20% として評価する.到達目標1,2,3についての中間試験30%,全体についての定期試験50%,小テスト20%で評価する.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 生命科学 (単行本) 東京大学生命科学教科書編集委員会
参考書 特になし
関連科目 特になし
履修上の
注意事項
特になし

【授業計画( 生物 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 細胞の成り立ち・その化学成分
生物の基本となる最小単位である細胞の構造と細胞を構成する物質について学ぶ.
2 生体内の化学反応
生体内における化学法則(自由エネルギー,化学平衡,化学結合,酸化還元反応)について学ぶ
3 DNAの複製
遺伝情報を持つDNAは親から子へどのように引き継がれるのか,DNAの構造,複製機構,修復,組換えの機構について学ぶ
4 DNAからRNAへの転写
遺伝情報であるDNAからどのようにして生きる為の情報が取り出されるのか,その中心となる「転写」について学ぶ
5 RNAからタンパク質への翻訳
実際に細胞の中でいろいろな機能を持つのはタンパク質である.RNAからどのようにしてタンパク質ができるのか,その中心となる「翻訳」について学ぶ
6 タンパク質の機能
生体内でタンパク質がどのようなはたらきをしているのか,その中心となっている酵素の構造,反応機構,触媒作用について学ぶ
7 タンパク質の相互作用
実際の細胞の中では,複数のタンパク質が互いに相互作用し合い,お互いを調節している.このタンパク質の相互作用について学ぶ
8 中間試験
第7週までの学習内容で中間試験を行う.
9 遺伝子工学
これまでの学習内容をもとにした,様々な遺伝子工学技術(遺伝子組換え)について学ぶ
10 タンパク質工学
これまでの学習内容をもとにした,様々なタンパク質改変技術について学ぶ
11 細胞工学
これまでの学習内容をもとにした,細胞工学技術について学ぶ.また,真核生物の基礎についても学ぶ
12 微生物培養工学
細胞を培養する(育てる)技術について基礎を学ぶ
13 環境問題とバイオテクノロジー
これまでの学習内容がどのように社会に役立っているのかについて,環境問題解決の点から学習する
14 医療・健康とバイオテクノロジー
これまでの学習内容がどのように社会に役立っているのかについて,健康.,医療問題解決の点から学習する
15 最先端バイオテクノロジー
上記の内容では取り扱えなかった最先端のバイオテクノロジー技術について,トピックスを交えて学ぶ


前期中間試験および前期定期試験を実施する.