【 2009 年度 授業概要】
科   目 歴史 ( History )
担当教員 福田 敬子 教授
対象学年等 応用化学科・1年・通年・必修・2単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
C3(100%)
授業の概要
と方針
困難な日本の転換期といわれる今日を理解する上で,過去の新時代が形成された時点を検証したい.戦国期から幕藩体制の成立に着目して,具体的事実の面白さを史料や図表から読み取り,想像力と創造力をつけて,豊かな教養を身につける契機になってくれればと思う.



1 【C3】  基本的な史実を把握した上で,各事件の特徴および歴史的事象の関連が理解できる.
2 【C3】  授業計画に従い戦国期から幕藩体制の成立を中心に学習するが,信長・秀吉・家康の個性を知る.
3 【C3】  史料を読んでその内容を理解し,図や表により歴史理解を深める.
4 【C3】  教科書表紙の裏,「古代の行政区画」の地図作成を夏休みの課題とする.国名・県境・県名・県庁所在地名を,それぞれ色分けして,見やすいように1枚に作成し(大きさはA3以下),現在の日本の府県を再確認する.
5  
6  
7  
8  
9  
10  












1 中間試験および定期試験で評価する.
2 中間試験および定期試験で評価する.
3 中間試験および定期試験で評価する.
4 「古代の行政区画」の地図作成を夏休みの課題とし,国名・県境・県名・県庁所在地名を,それぞれ色分けして,見やすいように1枚に作成した(大きさはA3以下)提出物で評価する.
5  
6  
7  
8  
9  
10  




成績は,試験85%,「古代の行政区画」地図の提出15%,として評価する.なお,試験成績は,中間試験と定期試験の平均点とする.100点満点で60点以上を合格とする.
テキスト 『詳説日本史』石井進・五味文彦・笹山晴生・高埜利彦ほか著(山川出版社) 
『最新日本史図表』外園豊基編集代表(第一学習社)
参考書 『日本史B用語集』(山川出版社)
『角川日本史辞典』(角川書店)
関連科目 歴史(2年)・日本史(5年)・世界史(5年)
履修上の
注意事項
・教科書を授業前に読んでおくことを望む.

【授業計画( 歴史 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 シラバスの説明・戦国時代
シラバスの説明をし,戦国時代の予備知識を問う.
2 戦国大名の登場(1)
いつ頃どこの国にどんな戦国大名がいたかを知る.
3 戦国大名の登場(2)
戦国大名の出目や家臣団の組織化について理解する.
4 戦国大名の登場(3)
家法や分国法の史料を読み,戦国大名の分国支配の様子について理解する.
5 戦国大名の登場(4)
堺や博多を中心とする都市の発展や,京の町衆のような都市民の活動について理解する.
6 ヨーロッパ人の東アジア進出
スペイン・ポルトガルが中心となって大航海時代が始まり,中国・日本・朝鮮などにヨーロッパ人が参入する様子について理解する.
7 南蛮貿易とキリスト教
鉄砲伝来を中心とする南蛮貿易と,キリスト教伝来後の日本について理解する.
8 中間試験
1週目から7週目の内容について試験を行う.
9 中間試験の解答
中間試験の解答を通じて,これまでの知識を確認し,次のテーマに進む.
10 織田信長(1)
織田信長の全国統一課程を知る.
11 織田信長(2)
織田信長の性格を知り,斬新な政治とともに,本能寺の変が起きた理由を探る.
12 豊臣秀吉(1)
豊臣秀吉が全国統一事業をどのように完成させたか理解する.
13 豊臣秀吉(2)
史料「太閤検地」を読み,検地が後世に与えた影響について理解する.
14 豊臣秀吉(3)
史料「刀狩令」を読み,刀狩令が後世に与えた影響について理解する.
15 豊臣秀吉(4)
史料「バテレン追放令」を読み,秀吉の対外政策を知り,朝鮮侵略の無謀さを知る.
16 桃山文化
主な建築に城郭が加わった点など,桃山文化の特色を理解する.
17 町衆の生活・南蛮文化
富裕な町衆文化や,南蛮貿易によってもたらされた南蛮文化について理解する.
18 江戸幕府の成立・幕藩体制
関ヶ原の戦いや大坂の役を見て江戸幕府の成立を知り,史料「武家諸法度(元和令・寛永令)」を読み,幕府が諸大名を従わせる過程を見る.
19 幕府と藩の機構
幕府の職制や月番交代の制度を知り,藩では俸禄制度がとられ,職制が整備される様子を見る.
20 朝廷と寺社
史料「禁中並公家諸法度」から幕府の朝廷統制を知り,寺院法度・寺請制度などを通じて,宗教や民衆を支配した様子を見る.
21 村と百姓
幕藩体制の基本となった本百姓体制(税・組織など)を理解する.
22 町と町人・身分秩序
城下町を中心に町と町人の様子を知り,近世社会の身分秩序を理解する.
23 中間試験
16週目から22週目の内容について試験を行う.
24 中間試験の解答
中間試験の解答を通じて,これまでの知識を確認し,次のテーマに進む.
25 初期の外交
江戸初期の朱印船貿易が盛んだった時代(慶長遣欧使節・日本町など)を知る.
26 鎖国政策(1)
キリスト教禁止から鎖国令がだんだん強化されていく様子を知る.
27 鎖国政策(2)
島原の乱を契機に鎖国を完成させた幕府が,更に統制力を強化することを理解する.
28 長崎貿易
オランダ・清との長崎貿易の様子を理解する.
29 朝鮮と琉球・蝦夷地
朝鮮・琉球・蝦夷地とは,江戸時代にどんな交易を行っていたかを知る.
30 寛永期の文化
元禄文化に先行する江戸初期の寛永期の文化について理解する.


前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する.