【 2008 年度 授業概要】
科   目 数学II ( Mathematics II )
担当教員 南出 大樹 非常勤講師
対象学年等 機械工学科・2年A組・通年・必修・2単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
A1(100%)
授業の概要
と方針
工学, 自然科学, 社会科学など幅広い分野で利用される線形代数学の基礎について講義し, 演習を行う.発展的な事項も適宜補う予定である.



1 【A1】  ベクトルの意味およびその性質を理解し,基本的な計算ができる.
2 【A1】  ベクトルの考え方を利用して, 平面や空間の図形を扱える.
3 【A1】  複素数と複素数平面について理解し,実際に計算ができる.
4 【A1】  行列およびその演算を理解し, 基本的な計算ができる.
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1 ベクトルの意味およびその性質を理解し, 基本的な計算ができることを試験およびレポートで評価する.
2 ベクトルの考え方を利用して, 平面および空間の図形を扱えることを試験およびレポートで評価する.
3 複素数と複素数平面について理解し,計算ができることを試験およびレポートで評価する.
4 行列およびその演算方法を理解し, 基本的な計算ができることを試験およびレポートで評価する.
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成績は,試験85% レポート15% として評価する.レポートは夏期休業前・冬期休業前等,適宜課す.100点満点で60点以上を合格とする.試験成績は,中間試験と定期試験の平均とする.
テキスト 「新編 高専の数学2(第2版)」: 田代嘉宏 編(森北出版)
「新編 高専の数学3(第2版)」: 田代嘉宏 編(森北出版)
「新編 高専の数学2問題集(第2版), 数学3問題集(第2版)」:田代嘉宏 編(森北出版)
参考書 「新訂 線形代数」: 斎藤斉・高遠節夫他 著(大日本図書)
「工科の数学 線形代数 (第2版)」: 田代 嘉宏 著 (森北出版)
「入門線形代数」: 三宅 敏恒 著 (培風館)
「教養の線形代数」 : 村上正康・佐藤常雄・野澤宗平・稲葉尚志 (培風館)
「チャート式 基礎と演習 数学II+B, 数学III+C」: (数研出版)
関連科目 1年の数学I, 数学II
履修上の
注意事項
・参考書に挙げた書籍を全部揃える必要は無い.・行列・1次変換については軽めに扱う.

【授業計画( 数学II )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 ベクトルの演算
ベクトルの基本的な概念・用語などを導入し, 和・差・スカラー倍などの演算とその基本法則を学ぶ.
2 点の位置ベクトル・ベクトルの一次結合
点の位置ベクトル, ベクトルの一次結合について学ぶ.
3 内分点・重心
内分点や重心の位置ベクトルに関する公式を学ぶ.
4 ベクトルの内積(1)
ベクトルの内積の定義と計算法則について学ぶ.
5 ベクトルの内積(2)
ベクトルの内積の性質と利用法について学ぶ.
6 ベクトルの成分
平面ベクトルの成分について学ぶ.
7 平面ベクトルの内積
平面ベクトルの内積について学ぶ.
8 中間試験
中間試験を行う.
9 直線とベクトル
直線のベクトル方程式について学ぶ.
10 直線と法線ベクトル
直線の方程式を法線ベクトルの観点から見直す.点と直線との距離の公式を学ぶ.
11 円とベクトル
円のベクトル方程式について学ぶ.
12 空間の座標と空間ベクトル
空間の座標と, 空間ベクトルの成分について学ぶ.
13 空間ベクトルの内積
空間のベクトルの内積について学ぶ.
14 直線の方程式
空間内の直線の方程式について学ぶ.
15 総合演習
平面ベクトル, 空間ベクトルに関する総合演習を行う.
16 平面の方程式
空間内の平面の方程式について学ぶ.
17 球の方程式
空間内の球面の方程式について学ぶ.
18 複素数と演算
複素数の定義とその演算について学ぶ.
19 複素数平面
複素数平面上での複素数の扱い方を学ぶ.
20 極形式
複素数の極形式表示について学ぶ.
21 ド・モアブルの定理
ド・モアブルの定理について学び, n乗根を計算する.
22 図形への応用
複素数の図形問題への応用の仕方を学ぶ.オイラーの公式について学ぶ.
23 中間試験
中間試験を行う.
24 行列
行列の概念と用語を導入し, 和, 差, スカラー倍, 積などの行列の基本的な演算について学ぶ.
25 逆行列
逆行列について学ぶ.
26 連立1次方程式
連立1次方程式の行列を利用した解法を学ぶ.
27 1次変換
1次変換の概念と点の変換について学ぶ.
28 直線の像
1次変換による直線の像について学ぶ.
29 合成変換・逆変換
1次変換の合成と, 逆変換について学ぶ.
30 演習
行列, 1次変換に関する総合演習を行う.


前期,後期ともに中間試験および定期試験を実施する.