【 2007 年度 授業概要】
科   目 機械工学概論 ( Introduction to Mechanical Engineering )
担当教員 石橋 進
対象学年等 応用化学科・5年・前期・必修・1単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
工学系複合プログラム JABEE基準1(1)
A-2(100%) (c),(d)1
授業の概要
と方針
機械工業の機礎知識を理解して,生産ラインの生産計画,管理等に対応できる基礎能力の習得を目標としている。



1 【A-2】  機械工学についての概念を理解する。
2 【A-2】  機械に用いられる材料の特徴,機械的特性の測定方法について理解する。
3 【A-2】  機械設計における材料の応力とひずみの関係と,安全率について理解する。
4 【A-2】  各種機械要素についての機能を理解し,自ら使用選択できること。
5 【A-2】  鋳造法について理解し,身近な工業製品で鋳造品とその他加工品に対して区別できる。
6 【A-2】  切削加工について理解し,工業品の切削部品がどのような機械で加工されたか説明できる。
7 【A-2】  機械計測法について理解し,工業製品の寸法測定に適切な器具を選択できる。
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1 機械工学についての概念をどの程度理解したか,授業ノートと試験によりこれを評価する。
2 機械に用いられる材料の特徴,機械的特性の測定方法についてのノート記述と試験によりこれが理解できたかを評価する。
3 機械設計における材料の応力とひずみの関係と,安全率について理解しているかを試験により評価する。
4 与えられた機構部品の各種機械要素について解説できるか否か。試験によりこれを評価する。
5 鋳造法の特徴と,身近にある鋳造品がどのような加工法か理解しているか試験により評価する。
6 切削加工された部品がどの工作機械で加工されたかの理解度を試験により評価する。
7 工業製品の寸法管理について理解し,与えられた製品に対し,自ら適当な器具を選択できるか否か試験により評価する。
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成績は,試験80% レポート20% として評価する。100点満点で60点以上を合格とする。
テキスト 「機械工学のやさしい知識」:小町弘・吉田裕亮共著(オーム社)
参考書 「要説 機械工学」:関口春次郎序,横井時秀編 (理工学社)
関連科目 図学・製図
履修上の
注意事項
化学工業装置の操作とメンテナンスをしなければならない時は,機械構造の説明図を理解することは必要不可欠である。このためには図学・製図科目において読図能力と簡単な作図能力を身につけておくことは必要である。

【授業計画( 機械工学概論 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 機械工学と機械
機械工学と機械について解説する。
2 機械に用いる材料
各種機械の例に見る材料のいろいろを学習する。
3 機械材料の強さの表現方法
材料試験法と機械的強度の表記について学習する。
4 鉄鋼と非鉄金属について
機械構造には多くは鉄鋼が用いられる。その機械的特徴を理解する。またアルミニウム合金を代表として各種非鉄金属の特徴について学習する。
5 機械と機構
機械はリンク機構により相対運動ができ一定の動作が制御できる。この機構について学習する。
6 機械設計の基礎 応力とひずみ
鉄鋼の応力とひずみ曲線を理解し,設計における許容応力について学習する。
7 中間試験
学習した内容について理解度を試験する。
8 機械要素
ねじ,歯車,軸受け,クラッチ等の機械要素の特徴を理解する。
9 機械加工法 鋳造法
機械加工の中で溶融加工として鋳造,樹脂の射出成型があるこれの基礎を学習する。
10 ダイカスト,シェルモールド,インベストメント法について
砂型鋳造から量産と精密鋳造を考えて,金型鋳造さらには傾斜に樹脂との結合を利用したシェル型鋳造,複雑な3次元形状の加工にロストワックスを用いて行う方法について学習する。
11 塑性加工
鍛造と板金加工の基礎を解説する。
12 切削加工法
工作機械の運動機構について解説し各加工できる形状の特徴を解説する。併せて工具類の説明もする。
13 切削加工法
工作機械の運動機構について解説し各加工できる形状の特徴を解説する。併せて工具類の説明もする。
14 切削加工法
工作機械の運動機構について解説し各加工できる形状の特徴を解説する。併せて工具類の説明もする。
15 機械計測について
計測器の扱いとその特徴を学習する。


中間試験および定期試験を実施する。