| 科 目 | 哲学特講 ( A Special Lecture on Philosophy ) | |||
|---|---|---|---|---|
| 担当教員 | 本田 敏雄 | |||
| 対象学年等 | 全専攻・2年・後期・選択・2単位 ( 学修単位II ) | |||
| 学習・教育 目標 |
工学系複合プログラム | JABEE基準1(1) | ||
| C-3(100%) | (a),(b) | |||
| 授業の概要 と方針 |
デカルト以降の近代西洋哲学をドイツ観念論哲学(特にフィヒテ)を中心に詳論する.その中で, 現代に受け継がれている問題,現代に蘇らせるべき問題を明らかにしていく.そこから振り返って, 我々日本人の現代の生を論じる. | |||
| 到 達 目 標 |
1 | 【C-3】 人類が営んできた哲学的営為の意味を理解する。 | 2 | 【C-3】 学問が役に立つのかどうかを問う自分の存在をまず問うことに眼を向ける生きるとはどういうことか,学問をするとはどういうことかを各自問い直すことができるようになる。 | 3 | 【C-3】 超越論的哲学の原理を学び,それを理解する。 | 4 | 【C-3】 超越論的原理の歴史的展開を理解する。 | 5 | 【C-3】 日本の代表的哲学者の思考(東洋と西洋の出会い)を理解する。 | 6 | 【C-3】 これからの自分の生き方を考える視点をつかむ。 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| 評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 試験およびレポートで評価する。 | |
| 2 | 試験およびレポートで評価する。 | |||
| 3 | 試験およびレポートで評価する。 | |||
| 4 | デカルトからヘーゲルまでの超越論的視点の発展を理解できたかどうかを,試験またはレポートで評価する。 | |||
| 5 | 西田幾多郎や鈴木大拙の哲学的立場を試験およびレポートで評価する。 | |||
| 6 | 試験およびレポートで評価する。 | |||
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| 8 | ||||
| 9 | ||||
| 10 | ||||
| 総 合 評 価 |
成績は,試験85% レポート15% として評価する。 | |||
| テキスト | 「フィヒテ論攷」本田 敏雄(晃洋書房) |
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| 参考書 | 「日本的霊性」鈴木大拙 (岩波文庫) 「ギリシャ哲学と現代」藤澤令夫(岩波新書) |
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| 関連科目 | 哲学 現代思想文化論 | |||
| 履修上の 注意事項 |
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| 回 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
|---|---|
| 1 | 人間とは何か 理性と確信, 人間への問 |
| 知を働かすこと,また同時に,知を働かしていることを知っていることの意義 | |
| 2 | 哲学とは何か 現代に生きる我々の問題 |
| 真という価値観とそれが我々に対して持つ意義を考える | |
| 3 | 超越論的哲学の系譜1 デカルト |
| cogitoの理解 | |
| 4 | 超越論的哲学の系譜2 デカルトからドイツ観念論哲学 |
| cogitoの射程,歴史的展開 | |
| 5 | 超越論的哲学の系譜3 ドイツ観念論哲学(カント,フィヒテ,シェリング,ヘーゲル) |
| cogitoの射程,歴史的展開 | |
| 6 | 超越論的哲学の系譜4 ドイツ観念論哲学(フィヒテ) |
| cogitoの射程,自己意識 | |
| 7 | 超越論的哲学の系譜5 ドイツ観念論哲学(フィヒテ) |
| 自己意識と存在 | |
| 8 | 超越論的哲学の系譜6 ドイツ観念論哲学(フィヒテ) |
| 知と絶対者 | |
| 9 | 超越論的哲学の系譜7 ドイツ観念論哲学(シェリング,ヘーゲル) |
| フィヒテの哲学体系とヘーゲル哲学体系の相違 | |
| 10 | 超越論的哲学の系譜8 ドイツ観念論哲学(ヘーゲル) |
| ヘーゲル哲学体系を概観する | |
| 11 | 超越論的哲学の系譜9 ドイツ観念論哲学(ヘーゲル以降,マルクス,キルケゴール) |
| ヘーゲル以降の哲学の歴史的展開を展望する | |
| 12 | 超越論的哲学の系譜10 ドイツ観念論哲学(ヘーゲル以降,マルクス,キルケゴール) |
| ヘーゲル以降の哲学の歴史的展開を展望する | |
| 13 | 日本の哲学 西田幾太郎 西谷啓治 |
| 知っておくべき,日本の代表的哲学者の思想に触れる | |
| 14 | 日本の哲学 鈴木大拙「日本的霊性」 |
| 大拙を導きに禅思想,まさに日本的宗教といえる浄土真宗の教理に触れる | |
| 15 | 現代に生きる我々の問題再論 |
| ここまでの展開を踏まえて,真という価値を生かして我々の現代の生き方を共に考えることで,結びとしたい | |
| 備 考 |
中間試験は実施しない。定期試験を実施する。 |