【 2006 年度 授業概要】
科   目 流体力学 ( Fluid Mechanics )
担当教員 土居 巌
対象学年等 機械工学科・5年C組・後期・選択・1単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
工学系複合プログラム JABEE基準1(1)
A4-2(80%) C2(20%) (d)1,(d)2-a,(d)2-b,(d)2-c,(d)2-d,(e),(g)
授業の概要
と方針
5年前期の流体工学で教授できなかった空気機械や翼理論について,空気力学の観点から解説し,その応用課題としてのミニ製作をする。



1 【A4-2】  気体も液体も同じ流体であり,力学的エネルギとしては同じであるが,具体的な取り扱いは違うことを理解する。
2 【A4-2】  流体のエネルギ計算や揚力・抗力などの計算ができるようになる。
3 【A4-2】  理論を身近で簡単なものに適用してみて,理論の応用力を身につける。
4 【C2】  ミニ実験・製作について的確に報告できる能力を身につける。
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1 毎回行なう小テストと中間試験で評価する。
2 毎回行なう小テストと定期試験で評価する。
3 毎回行なう小テストと定期試験で評価する。
4 製作物のアイディアと作品の目標達成度,レポートにより評価する。
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成績は,試験50% 小テスト20% 課題製作30% として評価する.
テキスト プリント
参考書 「大学基礎流体機械改訂版」辻茂著(実教出版)
「流体力学の基礎と演習」比良・瀧澤著(廣川書店)
関連科目 M4C「流体工学」,M5C「流体工学」
履修上の
注意事項
上記関連科目を理解しておくこと。プリントは講義ごとに配布するので,ファイルを用意しておくこと。

【授業計画( 流体力学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 空気機械概論(1)
水力機械と空気機械の共通点と違いを解説する。
2 空気機械概論(2)
送風機全圧と送風機静圧,送風機の出力について解説し,演習問題をする。
3 空気機械概論(3)
軸流送風機と遠心送風機の共通点と違い,比速度などについてを解説し,演習問題をする。
4 空気機械概論(4)
送風機特性と排風機特性について解説する。
5 空気機械概論(5)
送風機の連合運転と運転点について解説し,演習問題をする。
6 空気エネルギに関するミニ実験・製作(1)
電気掃除機やヘアドライアーなどを使用した,機械装置のアイディアをグループで考える。
7 空気エネルギに関するミニ実験・製作(2)
機械装置の模型などを製作し,特徴などについて発表する。
8 中間試験
空気機械概論が理解されているか60分の試験を行なう。
9 層流境界層と乱流境界層
境界層について解説する。
10 境界層の剥離と揚力・抗力
境界層の剥離と揚力・抗力の関係を解説する。
11 翼型と翼の性能
翼型の性能について,揚力係数・抗力係数と迎角との関係を解説し,演習問題をする。
12 NACAの翼型
NACAの翼型や他の翼型の解説をする。
13 翼に関するミニ実験・製作(1)
竹とんぼ,紙飛行機,ブーメランなどを作製する。
14 翼に関するミニ実験・製作(2)
竹とんぼ,紙飛行機,ブーメランなどを作製する。
15 ミニ実験・製作の発表と講評
竹とんぼ,紙飛行機,ブーメランなどの性能を高める考察をし,その結果を発表する。


中間試験および定期試験を実施する.