2006 年度機械工学実験シラバス

【 2006 年度授業概要】
学習・教育目標			工学系複合プログラム	ＪＡＢＥＥ基準１（１）
科　　　目			機械工学実験 ( Laboratory Work in Mechanical Engineering )
担当教員			小林洋二，長保浩，朝倉義裕，石崎繁利
対象学年等			機械工学科・5年C組・前期・必修・2単位 ( 学修単位I )
学習・教育目標			C1(70%) C4(30%)	(d)2-b,(d)2-d,(e),(f),(h)
授業の概要と方針			情報，電子回路，制御の分野における，より専門性の高い実験を通して，機械工学における基礎的な解析能力と表現能力を身につける。
到達目標		1	【C1】　実験を通して，実験の目的を理解できる。
		2	【C1】　実験を通して，問題解決のための考え方を理解し，実験計画をたてることができる。
		3	【C4】　実験を通して，一連の実験手順を実践することができる。
		4	【C1】　実験内容と結果を論理的に把握し，得られた知見を関連することがらへ展開できる。
		5	【C1】　実験の内容と結果および考察を適切かつ効果的に表現し，レポートにまとめることができる。
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評価方法と基準	到達目標毎	1	実験の目的が理解できているかを実験の取組みまたはレポートで評価する。
		2	問題解決のための考え方を理解し，実験計画をたてることができるかを実験の取組みまたはレポートで評価する。
		3	一連の実験手順を実践することができるかを実験の取組みまたはレポートで評価する。
		4	実験内容と結果を論理的に把握し，得られた知見を関連することがらへ展開できるかを実験の取組みまたはレポートで評価する。
		5	実験の内容と結果および考察を適切かつ効果的に表現し，まとめることができるかをレポートで評価する。
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	総合評価		到達目標1，2，4，5を70%とし，到達目標3を30%とする。各テーマにおいて100点満点で評価し，平均したものを成績とする。
テキスト			実験テーマごとに配布される資料，プリント
参考書			「アナログICの基礎」：白土義男（東京電機大学出版局）
関連科目			情報処理，電子工学，電気電子回路，自動制御，システム工学，機械工学実験（4年）
履修上の注意事項			4年生までに学習した情報処理，電子工学，自動制御，機械工学実験について理解している必要がある。また，ガイダンスにおいて各テーマの内容を確認し，それぞれのテーマに関連する5年の科目（システム工学，電気電子回路）について予習をしておくこと。

【授業計画（機械工学実験）】
週	上段：テーマ／下段：内容（目標、準備など）
1	ガイダンス
1	4つのテーマの担当者がそれぞれの実験について説明を行う。さらに各班の実験スケジュールを説明する。
2	数値演算実験(1)
2	1変数の最適化問題を例にとり，代表的な直線探索法（逐次探索法など）を用いたプログラムを作成する。
3	数値演算実験(2)
3	多変数の最適化問題の説明を行うと共に，変数の最適化問題を例にとり代表的な探索法（最急降下法など）を用いたプログラムの作成を行う。
4	数値演算実験(3)
4	解の精度や最適解への収束性について定量的に評価する。
5	フィードバック制御系の基礎実験(1)
5	電子回路を制御対象として，入出力データからボード線図を描き，伝達関数を求める。
6	フィードバック制御系の基礎実験(2)
6	電子回路の特性パラメータから求めた応答の理論値と実験値の比較を行い，フィードバック制御系を設計する。
7	フィードバック制御系の基礎実験(3)
7	フィードバック制御系を製作し，ステップ応答の理論値と実験値の比較を行う。
8	報告書特別指導
8	実験担当者ごとに各実験のレポート作成に関する特別指導を行う。
9	倒立振子の安定化制御実験(1)
9	倒立振子実験装置および学習ソフトを用い，倒立振子を題材にした制御系設計の一手順を理解させる。第1回目は制御対象（倒立振子）の数学モデルの構築とそれに基づく状態方程式の導出について理解させる。
10	倒立振子の安定化制御実験(2)
10	制御対象の安定性，可制御性および可観測性について理解させる。次に，最適レギュレータを制御則とする制御系設計とその性能について理解させる。
11	倒立振子の安定化制御実験(3)
11	(2) で設計した制御系を補間する完全次元オブザーバの構築について理解させる。
12	オペアンプ回路実験(1)
12	オペアンプICを用いたコンパレータ回路について説明する。次にコンパレータ回路で使用するCdSセンサーの特性とLEDの特性を調べ，グラフにまとめる。
13	オペアンプ回路実験(2)
13	オペアンプICを用いたコンパレータ回路を製作し，動作確認を行う。
14	オペアンプ回路実験(3)
14	製作したコンパレータ回路の特性を調べ，レポートにまとめる。
15	まとめ
15	各実験テーマのレポート提出状況などを確認すると共に授業アンケート結果に関する報告を行う。
備考	中間試験および定期試験は実施しない．