【 2006 年度 授業概要】
科   目 システム工学 ( System Engineering )
担当教員 前田 和男
対象学年等 電気工学科・5年・後期・選択・1単位 ( 学修単位I )
学習・教育
目標
工学系複合プログラム JABEE基準1(1)
A4-3(100%) (d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g)
授業の概要
と方針
システム工学の基礎知識と社会システムへの応用事例について講義する。学習者に身近な最近のシステム事例(神戸市道路トンネル,地下鉄換気システム)の紹介,学習者によるプレゼンテーション,ディスカッションなど対話のある講義によりシステム工学についての理解を深める。システム工学の学習で最も大切なものは,問題解決の思考過程であり,大規模で複雑な問題への挑戦の方法を知ることである。



1 【A4-3】  システムの定義,システム的思考,システムズアプローチについての基礎知識を理解できる。
2 【A4-3】  モデリング,シミュレーション,最適化手法など近代システム手法についての基礎知識を理解できる。
3 【A4-3】  インテリジェント系,複雑系,情報処理系手法を応用した最新システム手法についての基礎知識を理解できる。
4 【A4-3】  社会システムのひとつである水システムや交通輸送システムへの応用事例を学ぶことにより社会・地球環境とシステム工学の関係など応用知識を理解できる。
5 【A4-3】  身近な神戸市の道路トンネルや地下鉄の換気システム,無人スーパーや看護ロボットなどの最新システム事例の論文を読み,その内容について発表・説明・討議できる。
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1 システムの定義,システムズアプローチなどの基礎知識が理解できているか中間試験で評価する。
2 モデリング,シミュレーション,最適化手法など近代システム手法についての基礎知識が理解できているかを中間試験で評価する。
3 インテリジェント系,複雑系,情報処理手法を応用した最新システム手法についての基礎知識が理解できているかを定期試験で評価する。
4 水システムや交通輸送システムへの応用事例を学ぶことにより社会・地球環境とシステム工学の関係などについての応用知識が理解できているかを定期試験で評価する。
5 無人スーパーや看護ロボットなど最新システム事例やシステム手法についてのレポートを提出させ,理解ができているか,自分の意見が書かれているかで,評価する.発表資料,内容,討議よりシステム工学の基礎が理解ができているか,自分の意見が出されているかを評価する。
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成績は,試験80% レポート10% プレゼンテーション10% として評価する.
テキスト 板書
プリント
参考書 寺野寿郎 『システム工学入門』共立出版
伊庭崇,福原義久『複雑系入門』NTT出版
関連科目 制御工学
履修上の
注意事項
 

【授業計画( システム工学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 システム工学概論 その1
システムの定義,システム工学の源流,対象の変遷
2 システム工学概論 その2
システムズアプローチの基本を学ぶ
3 システム工学概論 その3
システム構築のの基本を学ぶ
4 構造化手法
関連樹木法,ISM(Interpretive Strucural Modeling)の基本を学ぶ
5 モデリング
線形回帰モデル,確率モデル,グラフ理論の基本を学ぶ
6 シミュレーション手法
シミュレーション手法の基本を学ぶ
7 最適化手法
さまざまな最適化手法の基本を学ぶ
8 中間試験
項目1〜7までの内容についての理解度を測るために,試験を行う。
9 中間試験の解答,制御理論
中間試験の解答をする。レギュレータ理論,カルマンフィルタ,モデル予測制御の基本を学ぶ
10 インテリジェント手法 その1
ファジー制御,ニューラルネットワークの基本を学ぶ
11 インテリジェント手法 その2
エキスパート制御の基本を学ぶ
12 インテリジェント手法 その3
複雑系,GA(遺伝的アルゴリズム),オートマトン,人工生命の基本を学ぶ
13 情報処理手法
人工知能,セマンティックネットワーク,フレーム理論,プロダクションシステムの基本を学ぶ
14 水システムへの応用
流入下水予測ポンプ制御,配水管理システムへの応用例を学ぶ
15 交通輸送システムへの応用
道路トンネル,地下鉄換気,防災システムへの応用例を学ぶ


中間試験および定期試験を実施する.