【 2006 年度 授業概要】
科   目 成形加工学 ( Material Processing )
担当教員 尾崎 純一
対象学年等 機械システム工学専攻・2年・前期・選択・2単位
学習・教育
目標
工学系複合プログラム JABEE基準1(1)
A4-4(100%) (d)1,(d)2-a,(d)2-d,(g)
授業の概要
と方針
近年,急速に使用量が増加し主要な工業材料の一つに成長したプラスチックおよび先端材料として用いられているプラスチック基複合材料について,その諸特性と成形加工法について解説する。また,具体的な工業製品を取り上げ材質や加工法について考察し理解を深める。



1 【A4-4】  プラスチックと金属の特性の違いを理解できる。
2 【A4-4】  プラスチックの主な種類と基本的特性について理解できる。
3 【A4-4】  プラスチックの主な成形加工方法の種類とその特徴について理解できる。
4 【A4-4】  プラスチック基複合材料の主な種類と成形加工方法について理解できる。
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1 プラスチックと金属の特性の違いを理解し有用な工業材料の一つであることを理解できたかどうか期末試験で評価する。
2 プラスチックの主な種類と基本的特性について理解できているかどうか期末試験およびリポートで評価する。
3 プラスチックの主な成形加工方法の種類とその特徴について理解できているかどうか期末試験で評価する。
4 プラスチック基複合材料の主な種類と成形加工方法について理解できたかどうか期末試験およびリポートで評価する。
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成績は,試験70% レポート30% として評価する.
テキスト 「プラスチック成形加工」:松岡信一著(コロナ社)
配布プリント
参考書 「先端複合材料」:日本機械学会編(技報堂)
「プラスチック物性入門」:廣恵章利,本吉正信著(日刊工業新聞社)
関連科目 材料工学(2,3年),加工工学(3年)
履修上の
注意事項
 

【授業計画( 成形加工学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 概論
工業材料におけるプラスチックの位置づけおよびプラスチックの基本事項について講義する。
2 プラスチック材料の種類と特徴(1)
汎用プラスチックについて解説する。
3 プラスチック材料の種類と特徴(2)
エンジニアリングプラスチックについて解説する。
4 プラスチックの特性(1)
プラスチックの機械的特性について解説する。
5 プラスチックの特性(2)
プラスチックの機械的特性について解説する。
6 プラスチックの特性(3)
プラスチックの熱的特性について解説する。
7 プラスチックの成形加工法(1)
前処理,射出成形について解説する。
8 プラスチックの成形加工法(2)
押出し成形,引抜き成形,圧縮成形について解説する。
9 プラスチックの成形加工法(3)
ブロー成形,カレンダー成形,インフレーション成形について解説する。
10 演習
身近なプラスチック製品や部品を取り上げ,その材質および加工法について考察する。
11 複合材料の種類
複合化の意義,マトリックスと強化材の概念について解説する。
12 マトリックスと強化材
プラスチック基複合材料におけるマトリックスと強化材の種類と特徴について解説する。
13 熱硬化性樹脂複合材料の成形加工法(1)
ハンドレイアップ,スプレーアップ,SMC,BMCについて解説する。
14 熱硬化性樹脂複合材料の成形加工法(2)
オートクレーブ,RTM,引抜き成形,フィラメントワインディングについて解説する。
15 環境問題とエコマテリアル
プラスチック材料が環境問題を引き起こしている現状をふまえ現在の課題および対策について考える。また,近年開発が進んでいる生分解性プラスチックなど環境に優しいエコマテリアルについて最近の技術動向やトピックスを紹介する。


中間試験は実施しない.定期試験を実施する.