【 2005 年度 授業概要】
科   目 交通システム工学 ( Transportation System Engineering )
担当教員 橋本 渉一
対象学年等 都市工学科・3年・前期・必修・1単位
学習・教育
目標
工学系複合プログラム JABEE基準1(1)
授業の概要
と方針
有史以来発展を遂げてきた市民工学(Civil Engineering)とは、軍事工学(Military Engineering)以外のすべての工学を総称した概念である。この中から主として社会資本設備を建設する近代の土木工学が発展し、現代では都市形成のための社会工学の概念まで広く含めて、都市工学と称している。本教科では前半に、この都市工学全般の概念を広く習得し、後半には主として神戸市を例として都市計画全般を習得する。



1 土木工学の発祥から現代都市工学までの技術的発展を説明できる。
2 社会資本形成ための土木事業の役割について説明できる。
3 各種土木施設の基本的機能について説明できる。
4 都市の形成と歴史的発展について説明できる。
5 都市と土地利用の関係について説明できる。
6 都市の発展と都市計画の役割について説明できる。
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8  
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1 土木工学から現代都市工学までの技術的発展を説明できるか、中間試験で評価する。
2 社会資本形成と土木事業の役割について説明できるか、レポートおよび中間試験で評価する。。
3 各種土木施設の基本的機能について説明できるか、レポートおよび中間試験で評価する。
4 都市の形成と歴史的発展について説明できるできるか、定期試験で評価する。
5 都市と土地利用の関係について説明できるか、レポートおよび定期試験で評価する。
6 都市の発展と都市計画の役割について説明できるか、レポートおよび定期試験で評価する。
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9  
10  




到達目標1〜6に対して、演習・レポートなどの学習成績30%、中間試験、定期試験70%の割合で総合評価する。
テキスト 「土木工学概論[改訂版]」、石井一郎、鹿島出版会
配布プリント
参考書 「土木工学概論」、黒田勝彦・和田安彦、共立出版
「新都市計画総論」、佐藤圭二・杉野尚夫、鹿島出版会
「都市計画[第2版]」、樗木武、森北出版
関連科目  
履修上の
注意事項
1年生の地理、2年生までの都市工学科専門科目を理解、修得していることが前提となる。3年生の専門科目で並行して授業のある、構造力学、水理学、土質力学、コンクリート工学、測量学等の知識を幅広く修得する必要がある。

【授業計画( 交通システム工学 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 都市工学とは、その歴史と発展
土木工学成立の端緒、近代土木工学の発祥、都市工学への展開について解説する。
2 土木事業と公共事業
土木事業と公共の福祉について解説する。
3 社会資本の形成
社会資本の形成と土木構造物および建築物にの関係について解説する。
4 交通と土木施設
道路・鉄道・空港等の交通に関わる土木施設について解説する。
5 橋梁とトンネル
橋梁・地下構造物について解説する。
6 河川と港湾
河川・港湾構造物について解説する。
7 環境と土木施設
上水道、下水道、廃棄物処理施設について解説する。
8 中間試験
第1〜7回の講義内容を試験範囲として中間試験を行う。
9 都市の形成と発展
都市形成の歴史と発展について解説する。
10 都市の土地利用(1)
都市計画のための法律、土地利用計画について解説する。
11 都市の土地利用(2)
都市内の土地区画整理事業、市街地の再開発事業について解説する。
12 都市の施設計画
神戸市を例として、上下水道、公園緑地等の都市内施設の配置計画について解説する。
13 都市の交通計画
神戸市を例として、都市内の交通体系、道路、駅前広場等の交通施設計画について解説する。
14 都市の環境・防災
神戸市を例として、都市内の環境問題、災害に強い都市形成のための施設計画について解説する。
15 都市の景観、まちづくり
神戸市を例として、市街地景観の形成、まちづくり活動について解説する。


中間試験を実施する。
定期試験を実施する。