【 2005 年度 授業概要】
科   目 情報基礎 ( Fundamentals of Information Technology )
担当教員 森田 二朗,土井 直祐
対象学年等 電気工学科・1年・通年・必修・2単位
学習・教育
目標
工学系複合プログラム JABEE基準1(1)
授業の概要
と方針
パソコンを文房具として使いこなすために基礎となることを知識だけを覚えるのではなく,実践的に体験を積み重ねていくことで体得して行く。そのためにはキーボードを見ずにタイピングできること、UNIXコマンドの主な使い方、電子メールの操作、WEBページの作成方法、WWWによる情報収集、ネットワークを使うためのネチケットと呼ばれる倫理感を身につけることを目的に講義と演習を行う。



1 電子文房具としてパソコンを使いこなすための、最低限の図面書き、電子メールソフトの使い方が理解できる。
2 コマンドラインでの操作、階層構造の理解できる。
3 キーボードを見ずにブラインドタッチでタイピングできる。
4 自分でホームページを作成することができ,初心者にもアシスタントして指導できるまでの理解度になる。
5 版下印刷原稿であるtexの構造を理解することで、一般のワープロの仕組みまで理解できる。
6 ネットワークを使うためのネチケットと呼ばれる倫理感を身につける。
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1 レポート課題を課し,提出は電子メールの添付ファイルの形にすることによって,理解度の確認を行う。
2 前期中間試験と前期定期試験でUNIXコマンドに関する試験を実施し,理解度の評価を行う。
3 ブラインドタッチ用のソフトを毎時間15分課し,前期修了直前の2週でブラインドタッチの速度,正確さの試験を行う。
4 前期中間試験,前期定期試験,後期中間試験でHTMLを書き方に関する試験を実施し,理解度の評価を行う。
5 3週分掛かる程度の数式文章混じりのtex課題を課し,課題の完成度と後期定期試験を実施し,理解度の評価を行う。
6 ネチケットを身につけるために,実際にブラウザー操作やメールソフトの操作を体得し,その評価として,後期中間試験でネチケットに関する設問試験によって評価する。
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4回の試験を70%,4度のタイピング試験を16%,課題であるHTMLファイル,texファイルの完成度を14%で総合評価する。
テキスト Web上のオンラインテキスト
プリント
参考書 「pLATEX2e for Linux」:小浪吉史著(テクノプレス)
関連科目  
履修上の
注意事項
関連科目:1年後期の情報処理,2年の情報処理の演習でのパソコンの使い方。
履修上の注意:授業中にインターネットを通じた別の作業をしないこと。

【授業計画( 情報基礎 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 センターの利用のオリエンテーション
パスワードの設定方法,login/logout
2 タイピング練習1,UNIXコマンド操作1,電子メールソフトの設定
ブラインドタッチ操作を習得するためにタイピングソフトを利用した練習。pwd,ls,cdの基本コマンドの意味を判りながら操作方法を覚える。電子メールソフトの設定。
3 タイピング練習2,UNIXコマンド操作2,電子メールソフト操作方法
前週に引き続き,タイピングソフト練習。rm,rmdir,mkdir,cp,mvのコマンドの意味を判りながら操作方法を覚える。電子メールソフトを使って同級生に配信テスト。
4 タイピング練習3,UNIXコマンド操作3,WWWによる情報閲覧1
前週に引き続き,タイピングソフト練習。less,chmodのコマンドの意味,./や../などのパスの意味を判りながら操作方法を覚える。ブラウザーを使った外部のページ閲覧。
5 タイピング練習4,UNIXコマンド操作4,WWWによる情報閲覧2
前週に引き続き,タイピングソフト練習。利用頻度の少ないUNIXコマンドの紹介。ブラウザーを使った外部のページ閲覧。
6 タイピング練習5,HTMLの書き方1,ネットワーク倫理について1
前週に引き続き,タイピングソフト練習。HTMLのタグルールの説明。ネットワーク倫理をブラウザーで紹介しながら説明する。
7 タイピング練習6,HTMLの書き方2,ネットワーク倫理について2
前週に引き続き,タイピングソフト練習。HTMLのタグルールの説明。ネットワーク倫理をブラウザーで紹介しながら説明する。
8 中間試験
 
9 中間試験解答,タイピング練習7
試験後の答え合わせによる試験範囲の内容復習とタイピングソフト利用にタッチタイピングの練習。
10 HTMLの書き方3,タイピンング練習8
前週に引き続き,タッチタイピングの練習。HTMLの水平ラインタグ,フォントタグ,改行タグ,プレビュータグの使い方の説明。
11 タイピング試験1,HTMLの書き方4
タイピング課題に対し,タイピング試験をメールの配信画面上で作成,制限時間を設けての速度と完成度で評価する。HTMLの書き方では,画像の張り付けた,書体タグの説明と,画像作成ツールの利用法を学ぶ。
12 タイピング試験2,HTMLの書き方5
前週に引き続き,タイピングの試験。HTMLではテーブルの表示方法,リンクの付け方,リストの書き方などを学ぶ。
13 telnet,ftpの使い方,タイピング練習9
タイピングソフトを使った練習。telnet,ftpの使い方を電気工学科サーバーにアクセスする事で体得する。
14 HTML課題実習1,タイピング練習10,Tgifの使い方1
前週に引き続きタイピング練習。Tgifを使った図面作成を学び,HTML作成用の課題を課す。
15 HTML課題実習2
HTML課題の続きを完成させる。
16 定期試験回答,タイピング練習11
試験後の答え合わせによる復習とタイピングソフト利用にタッチタイピングの練習。
17 HTML課題実習3
前期定期試験前に出したHTML課題の続きの作業をする。
18 タイピング試験3,texの使い方1
タッチタイピングの試験。texの書き方の概説の講義。
19 タイピング試験4,texの使い方2,ネットワーク倫理について3
タッチタイピングの試験。texの書き方の続き。ネットワーク倫理について,前期で講義したことと再度同じ事を説明する。
20 texの使い方3,Tgifの使い方2
Tgifを利用したpsファイル形式での図面を張り付ける方法を学習する。
21 texの使い方4
表の書き方などを学ぶ。
22 texの使い方5
数式の書き方などを学ぶ。
23 中間試験
 
24 中間試験の解答,UNIXコマンドの復習
HTMLの書き方について,総復習も兼ねた試験の解答と忘れかけているUNIXコマンド操作を復習する。
25 texの課題説明
texの課題の内容に対して,テキストモード,ディスプレイモード,行列の表示の仕方などを説明する。
26 texの課題実習1
課題に対して,コンパイル時のエラー対応などを個別指導する。
27 texの課題実習2
課題に対して,コンパイル時のエラー対応などを個別指導する。
28 texの課題実習3
課題に対して,コンパイル時のエラー対応などを個別指導する。
29 インターネットの歴史,ネットワークの概念の講義
前週の課題の提出を行い,1年間利用していたインターネットの歴史,概念を学ぶ。
30 総復習
1年を通じて学習してきたことを総復習する。


中間試験を実施する。
定期試験を実施する。