【 2005 年度 授業概要】
科   目 人文科学特講 ( Human Science )
担当教員 西山 正秋
対象学年等 電子工学科・5年・通年・選択・2単位
学習・教育
目標
工学系複合プログラム JABEE基準1(1)
C3(100%) (a),(b)
授業の概要
と方針
コミュニケーションの諸相について、心理学的なアプローチを中心として学ぶ。また、認知心理学を中心とした心理学の諸分野について学び、工学と心理学との学際的な発想力を養う。講義形式の授業ばかりでなく、実際に心理学実験や心理テストなどの演習を行うことによって、その方法や統計的処理についての理解も深める。



1 【C3】  コミュニケーションの様々な側面が理解できる。
2 【C3】  言語と非言語のコミュニケーションを比較・対照できる。
3 【C3】  ヒトと動物の心理について比較・対照できる。
4 【C3】  人間の心理について、様々なアプローチがあることを理解できる。
5 【C3】  心理学の方法論の基礎を理解できる。
6 【C3】  心理テスト・心理実験の基礎的理論と方法を理解できる。
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1 コミュニケーションの様々な側面が理解できるか、定期試験と演習によって評価する。
2 言語と非言語のコミュニケーションを比較・対照できるか、定期試験と演習によって評価する。
3 ヒトと動物の心理について比較・対照できるか、定期試験と演習によって評価する。
4 人間の心理について、様々なアプローチがあることを理解できるか、定期試験と演習によって評価する。
5 心理学の方法論の基礎を理解できるか、定期試験と演習によって評価する。
6 心理学の方法論の基礎を理解できるか、定期試験と演習によって評価する。
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到達目標1〜6の定期試験60%、演習40%で評価する。
テキスト プリント
参考書 「コミュニケーション心理学」 : 深田博己著 (北大路書房)
「コミュニケーション学への招待」 : 橋元良明編著 (大修館書店)
「実験とテスト=心理学の基礎  実習編 」:心理学実験指導研究会編 (培風館)
関連科目  
履修上の
注意事項
 

【授業計画( 人文科学特講 )】
上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など)
1 言語とコミュニケーション
イントロダクション。コミュニケーションとは何か、コミュニケーションのモデル、言語と非言語のコミュニケーションの関係などについて、概観する。
2 言語認知に関する心理学
人間はどのように言葉を理解したり記憶したりするのか、認知心理学的観点から概説する。
3 心理実験(1)
言語の知覚・認知過程に関する実験について学び、実際に実験を行う。
4 英語とコミュニケーション
英語によるコミュニケーションと日本語によるコミュニケーションを比較対照しながら、外国語学習について心理学的に概観する。
5 バイリンガル・メンタル・レキシコンについて
英語を学習している学生は、不完全ではあるがバイリンガル(2言語話者)であると言える。コミュニケーションに欠かせない、語彙情報はどのようにしてメンタル・レキシコン(心的辞書)内にあるのか、について学ぶ。
6 心理実験(2)
英単語の学習に関する実験について学び、実際に実験を行う。
7 ノンバーバル(非言語)コミュニケーション
人間は言語以外の様々な方法で、コミュニケーションを行っていることを学ぶ。
8 視線とコミュニケーション
アイコンタクトや視線がコミュニケーションに果たす役割を、心理学的な側面から概観する。
9 眼球運動の心理学
眼球運動と言語理解の関係について、認知心理学的な説明を行う。
10 心理実験(3)
眼球運動や視線に関する実験について学び、実際に実験を行う。
11 イメージの心理学
イメージとは何か、イメージはどのように測定するのかについて学ぶ。
12 心理テスト(1)
評定尺度法によるイメージの測定について学び、実際に実験を行う。
13 心理テスト(2)
SD(セマンティック・ディファレンシャル)法による、イメージの測定方法について学び、実際にテストを行う。
14 心理テストと統計的処理
心理テストによって得られたデータの統計的処理を行い、相関や検定などの実際的な手法を学ぶ。
15 まとめ
これまでに学んできたことが理解できているかどうかを確認する。
16 性格に関する心理学
人間の性格特性について学び、コミュニケーションとの関連についてもが移管する。
17 心理テスト(3)
性格テストの理論と方法について概観し、実際にテストを行う。
18 心理テスト(4)
前回の続き。結果の整理や、分析・考察を行う。
19 親子のコミュニケーション
新生児がどのように言語を獲得するか、親とのコミュニケーションに焦点を当てて考える。
20 環境に関する心理学
我々を取り巻く様々な「物理的」環境が、我々の心理やコミュニケーションにどのような影響を与えるかについて概観する。
21 集団におけるコミュニケーション
我々を取り巻く様々な「社会的」環境が、我々の心理やコミュニケーションにどのような影響を与えるかについて概観する。
22 心理実験(4)
実験社会心理学の方法論について学び、実際に情報伝達についての実験を行う。
23 心理実験と統計的処理(1)
簡単な心理実験を行い、そのデータの持つ意味や統計的処理法について概観する。
24 心理実験と統計的処理(2)
心理実験によって得られたデータの統計的処理を行い、分散分析などの分析手法を学ぶ。
25 コミュニケーションのスキル(1)
コミュニケーションを円滑・効果的に行うための様々な技能と、そのトレーニング法について学ぶ。
26 コミュニケーションのスキル(2)
前回の続き
27 動物のコミュニケーション
ヒト以外の動物のコミュニケーションについて学び、ヒトと動物との比較を行う。
28 夢の心理学
夢から何が分かるのか、臨床心理学と大脳生理学からの知見を概観する。
29 ITとコミュニケーション
電子メールやホームページなどによるコミュニケーションの実際と、その問題点について学ぶ。
30 まとめ
これまでに学んできたことが理解できているかどうかを確認する。


前期定期試験、後期定期試験を実施する。