科 目 | 流体計測 ( Fluids Measurement ) | |||
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担当教員 | 赤対 秀明 | |||
対象学年等 | 機械システム工学専攻・1年・後期・選択・2単位 | |||
学習・教育 目標 |
工学系複合プログラム | JABEE基準1(1) | ||
A4-2(80%) B2(20%) | (d)1,(d)2-a,(d)2-b,(d)2-d,(f),(g) | |||
授業の概要 と方針 |
流体計測は、流体を扱うプラントや工業機器において、製品の生産量、原材料の使用料、蒸気や燃料などエネルギ−の消費量などの把握や制御という観点から欠くことのできないものである。流量、流速、圧力、水位(液位)、粘性係数、密度、表面張力、温度などについて、その計測法の原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項などを理解させる。学生による発表形式でプレゼンテーション能力を養う。 | |||
到 達 目 標 |
1 | 【A4-2】 各種流体計測法の原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解できる。 | 2 | 【B2】 各種流体計測法を資料としてまとめることができる共に、その内容について発表・説明・質疑応答できる。 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
評 価 方 法 と 基 準 |
到 達 目 標 毎 |
1 | 流量、流速、圧力、水位(液位)、粘性係数、密度、表面張力、温度などについて、その計測法の原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項などを理解できているか、作成資料、発表内容、質疑内容で評価する。 | |
2 | 作成資料、プレゼンテーションの資料、内容、質疑応答により評価する。 | |||
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総 合 評 価 |
到達目標1の作成資料と発表内容80%、到達目標2の質疑内容20%で評価する。ただし、出席状況の悪いものは不合格とする。 | |||
テキスト | 特に指定しない |
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参考書 | 「実用流量測定」:松山裕(省エネルギーセンター) |
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関連科目 | ||||
履修上の 注意事項 |
流体工学、流体力学、電気工学、電子工学の理解が必要である。 |
週 | 上段:テーマ/下段:内容(目標、準備など) |
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1 | ガイダンス、流体工学の基礎事項の確認 |
流体計測に必要な連続の式、ベルヌーイの定理などの流体工学の基礎事項を復習する。 | |
2 | 差圧式(絞り)流量計(オリフィス、ノズル、ベンチュリー) |
管路を局所的に狭くして(絞り)、流速の増加による圧力の減少を引き起こし、その圧力差から流量を測定する原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。連続と式とベルヌーイの定理が重要である。 | |
3 | 電磁流量計、超音波流量計 |
管路を狭めることなく、磁力および超音波の変化特性を用いて流量を測定する方法である。流動抵抗を生じないのが特徴である。これらの原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する | |
4 | 渦流量計、コリオリ式流量計 |
渦流量計は、管路に障害物を挿入しその下流に発生する渦を感知することで流量を測定する。またコリオリ流量計は、曲げた管路の振動数により流量を測定する。これらの原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
5 | 容積式流量計、面積流量計 |
容積式流量計はギアなどの回転体がつくる空間に流体を閉じ込めて運び、その回数により流量を測定する。面積流量計は、管路に浮子を浮かべその高さにより流量を測定する。これらの原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
6 | タービン流量計、ピトー管式流量計 |
特に水道メータに用いられているタービンを回転させて流量を測定するタービン流量計、およびピトー管を管断面内に複数個配置して得られる速度分布から流量を測定するピトー管式流量計の原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
7 | せき(開水路、非満水管路) |
開水路や管内を充満して流れないとき(非満水管路)には、せきを用いる。せきの形状により様々な方式があるが、それらの原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
8 | ピトー管、熱線流速計 |
流速を求める方法として、動圧と静圧の差を利用して求めるピトー管と電流を通した熱線からの放熱量から求める熱線流速計がある。それらの原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
9 | LDV、 PIV/PTV |
2本のレーザー光の交点を通る微小物体により生じるドップラー効果から速度を求めるLDV、粒子の時系列の位置データから画像処理により速度をもとめるPIV/PTVがある。それらの原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
10 | マノメータ、微圧計 |
マノメータは圧力を測定する最もシンプルな方法である。また圧力が小さくてマノメータでは読み取り精度が落ちるときには、傾斜マノメータやプラントル式などを用いて拡大して読む。それらの原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
11 | ブルドン管圧力計、圧力変換器 |
ブルドン管圧力計は、楕円断面をした管を曲げたもので形状がコンパクトであり、工業装置上、最も広く用いられている。また、電気信号として圧力を測定するために各種の圧力変換器が開発されている。それらの原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
12 | 水位(液位) |
タンク内の液量を知ることは、加工物の生成量や原料の補給に関して重要である。この原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
13 | 温度 |
低温から高温まで、各種温度計の原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
14 | 粘性係数(粘度) |
流体の粘度はその流体の基本特性量として重要である。各種粘度計の原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
15 | 密度(比重)、表面張力 |
流体の物性値として、密度および表面張力も重要である。各種比重計と表面張力計の原理と特徴、構造と機能、測定上の注意事項を理解する。 | |
備 考 |
・中間試験を実施しない。 ・期末試験を実施しない。 |