教員紹介(一般科)

土居 文人
DOI Fumito   メール: TEL:078-795-3297
  • 職名
  • 教授

  • 専門分野
  • 国語学国文学(主に近世)

  • 現在の研究課題と概要
    1. 江戸時代の京都地誌に関する研究
    2. 江戸時代は旅行や観光が一般に楽しまれるようになった時代であり、道中記・名所案内記などの地誌が多く出版された。こういった地誌には、さまざまな文学的情報が盛り込まれており、それが当時の教養の一部を形成していたと考えられる。現在、江戸時代前期の代表的古典学者である北村季吟(1624-1705)が執筆した京都地誌『菟芸泥赴』(貞享元年・1684序)の研究をおこなっている。

    3. 日本語の語源観に関する研究
    4. 語源は国語辞書編纂に必要な情報であるが、日本語については、定説となる語源説を提示できないのが普通である。しかし、語源説は、ことわざのように箴言知的な意味を持つことがある。また、定説となる語源説は提示できないとしても、語源観の歴史を調べることによって、その時代・その研究者の言語感覚をうかがうことはできる。現在、江戸時代の古典学者、国語学者、および一般の人々がどのような語源観を持っていたかを探る研究をおこなっている。

  • 研究業績(主要3件)
    1. 『語源辞書 松永貞徳『和句解』本文と研究』
        和泉書院、2015年(単著)
    2. 北村季吟の京都地誌『菟芸泥赴』の諸本について
        「国語国文」、第86巻第5号、京都大学文学部国語学国文学研究室編、2017年5月
    3. 『京都大学蔵潁原文庫選集』第十巻
        臨川書店、2019年(執筆分担)
  • 所属学会、協会
  • 日本近世文学会
    俳文学会
    訓点語学会

  • 担当教科
  • 国語

  • 文芸同好会顧問
  • クイズ同好会顧問