機械工学科の専門科目


科目名

 創造設計製作【3年・必修・後期・1単位】

この授業の目的と概要

 この授業は、与えられたテーマに対して構想から設計、製作、組み立てまで、ものづくりの一連の流れを通して、  ものづくりの楽しさ、難しさ、奥深さを知ってもらうとともに、  これら一連の作業を通して機械工学におけるものづくりの創造性とセンスの涵養をを目的とした授業です。  3〜4人のグループで、与えたテーマを実現する作品を共同で考えます。製作では、1、2年生で学学んだ工作機械を駆使して 製作に励みます。互いがアイデアを出し合い創造性を発揮し、グループで共同作業をする授業は本科ではこの学年にしか開講されて いません。学生達にとっては、非常にやりがいのある授業となっています。
 授業は、教員が一方的に教えるというものではなく,テーマを与え,そのテーマを実現できる作品をグループで話し合いながら  構想を練り,設計製作を行います。具体的には、ビー玉をある高さから転がし、指定された位置まで運ぶ作品を考えます。ビー玉は  一度低いところから持ち上げなければならず、持ち上げる方法には、様々なアイデアがでます。また、設計製図の授業とも連携し、  製作する作品の設計図もしっかり描くことで、製図力を磨きます。さらに、製作ではこれまでに覚えた工作機械を自ら使いこなし金属材料の加工も行います。
 製作は、グループ内での協力が不可欠で、協調性やコミュニケーション能力も養います。

授業の様子

[写真左]話し合い [写真中]アイデアスケッチ [写真右]考えたアイデアに問題がないか、ペーパークラフトを作製して確認します
【写真左】 グループで何を作製するか話し合っているところです。
【写真中央】 技術的な問題や学生で解決できない問題が出れば、教員に相談します。
【写真右】 考えたアイデアに問題がないか、ペーパークラフトを作製して確認をします。

[写真左]設計図 [写真中]加工 [写真右]作品発表
【写真左】 ペーパークラフトを前にして設計図を製図しているところです。
【写真中央】 工作機械を使い金属材料を加工して部品を作っているところです。
【写真右】 各班が製作した作品を並べて全員で動作確認をしているところです。

授業担当者から一言

 ”ものづくり”は、「何を作りたいか」から始まって、「どのような機能を持たせるか」、「形はどうするか」、「材料には何を使うか」  「強さは大丈夫か」,「どうやって形づくるか」など様々なことを考えなければなりません。しかし、これらのことを考えていく中で、自分のアイデアや考えを盛り込んでいき、作品(製品)を完成させることはものづくりの醍醐味といえます。 ただ言われた通りに作業するのとは違い、創造性を発揮することは実に大変なことですが、その代わりに達成感も大きいものです。是非、ものづくりの楽しさ、難しさ、奥深さをこの授業で 感じてもらえればと思います。