機械工学科の専門科目


科目名

 機械実習【2年・必修・通年・3単位】

この授業の目的と概要

 この授業は、1年生の機械実習に引き続き、機械工学科の学生としてものづくりの世界を知り、ものづくりのセンスを養う最も重要な授業の一つです。 1年生で経験した実習を踏まえて、さらに複雑な加工やコンピュータを使った加工法の基礎について1年を通して体験および学習します。
 具体的には、旋盤作業(中グリ、ネジ切り),NCフライス盤による加工,分解組み立てと手仕上げ,電気実習などについて学んでいきます。
1年〜2年の実習は3年生での「創造設計製作」や4年生での「機械工学実験」そして5年生での「卒業研究」をおこなう上での基礎となります。
また、工場見学なども実施します。

授業の様子

[写真左]旋盤 [写真中]バイク分解 [写真右]ケガキ
【写真左】 旋盤により金属丸棒を削っている作業の様子。
【写真中央】 分解組み立て作業にて原動機付自転車(原付バイク)を分解している様子。エンジンまでバラします。
【写真右】 板金作業(手仕上げ)の前に、紙に描かれた図面を金属の板に写し描く「ケガキ作業」をしている様子

[写真左]NC1 [写真中]NC2 [写真右]電気実習
【写真左】 NCフライス盤で削るためのデータを考えている様子。手前にあるネームプレートが作品例。
      1年生でのフライス盤では難しい曲線的に削る加工をコンピュータ制御のNCフライス盤では加工できます。
【写真中央】 NCフライス盤にデータを入力している様子。
【写真右】 電気実習の様子。機械工学科では簡単な電気回路については実習でも学びます。

[写真左]工場見学の様子 [写真中]国際フロンティア産業メッセ1 [写真右]国際フロンティア産業メッセ2
【写真左】 工場見学の様子(神戸市営地下鉄名谷基地)。
【写真中央】国際フロンティア産業メッセ見学の様子。熱心に企業の方の説明を聞いています。
【写真右】 国際フロンティア産業メッセ見学の様子。機械工学科にも女子学生はいますよ。

授業担当者から一言

 1年生での機械実習を踏まえて、さらに一歩進んだ”ものづくり”の基本を学んでいきます。
企業での新任研修ではヤスリがけをひたすらやらせるところもあるように、単純そうに見えて意外とコツがいる「手仕上げ」などは新たな発見になります。
また、身近にはあるものの、中々分解しようとは思わない原付バイクの分解組み立てなどは意外と好評です。さらに”ものづくり”の楽しさと奥深さを経験して欲しいと思います。