応用化学科の専門科目


科目名

 応用化学実験I【2年・必修・通期・4単位】

この授業の目的と概要

 応用化学科で行う実験には、無機化学実験、分析化学実験、物理化学実験、有機化学実験、化学工学実験、生物工学実験があります。 この授業では、前期に分析化学実験として主に定量分析実験、後期に無機化学実験として無機合成実験を行います。 定量分析実験では、混合物中に含まれているある物質の量を種々の方法で測定します。精度が重要なので非常に細かい作業が必要となります。 無機合成実験では、実際に化合物を合成します。溶解、撹拌、加熱、ろ過、洗浄、乾燥、再結晶などの基本的な操作を学びます。 いずれも色の変化が伴うことが多いので、よく観察することが必要となっています。

授業の様子

[写真左]硫酸銅 [写真中]再結晶 [写真右]青写真
【写真左】 結晶皿で硫酸銅の青色結晶をつくっています。
【写真中央】 ホットプレート上で再結晶の操作を行っています。
【写真右】 光反応を応用した青写真の実験です。きれいな紅葉模様が現れています。

[写真左]湯浴 [写真中]顕微鏡 [写真右]セッコウ
【写真左】 湯浴上で加熱することにより別の物質に変化します。
【写真中央】 顕微鏡で結晶の様子を観察しているところです。
【写真右】 合成した焼きセッコウを水で練って形をつくっています。

授業担当者から一言

 無機化合物の特徴は色が付いているものが多いことです。色の付いている液体どうしを混ぜると色が変わったり、沈殿が生じたりします。 化学変化が目に見えて分かるので、面白いのではないかと思います。また、再結晶がうまくいくと、かなり綺麗な結晶をつくることができます。 ひとつひとつの操作には必ず何らかの意味があり、それらを理解したうえで、合成することの楽しさを感じて頂きたいと思っています。